ECBはもう1回の利下げ可能だが、リバーサルレートには接近との意見も=NY為替
ユーロドルは小幅な値動きに終始しているものの、1.1080ドル近辺と底堅い動きを続けており、1.11ドル台を目指す展開を続けている。ドル売りが優勢となっており、ユーロドルを押し上げているが、これまでと変わらず上値追いには慎重さも見られる。
一部からはECBの金融緩和はなお終了しておらず、もう1回の利下げも可能との意見も聞かれる。ただ、緩和政策が逆に経済への意図した影響を反転させる、いわゆるリバーサルレートの水準には接近しているという。2020年もECBは刺激策に動くことが予想されるものの、それは量的にも質的にもあまり健全ではないとしている。
2020年の第1四半期には、債券購入プログラムにおける、加盟国の国債購入の上限(発行残高の33%)の見直しについて議論が行われることが予想される。また、場合によっては株式やETFの購入も選択肢に入る可能性もあるという。
EUR/USD 1.1080 EUR/JPY 120.34 EUR/GBP 0.8568
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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