米国債利回りの下げ一服でドル円は21日線を回復=NY為替概況

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 きょうのNY為替市場でドル円は買い戻しが優勢となり、一時108.85円付近まで上昇し21日線を回復した。きょうは米国債利回りの下げも一服しており、米株も最高値を更新していることで、ドル円も買い戻されたようだ。

 市場が米中貿易協議の行方に神経質になる中、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長の発言が安心感を与えている。「両国は合意に近づいており、建設的な協議が行われている」と述べていたこともあり、きょうの市場は警戒感が緩んだ模様。

 前日は見切り売りからストップを巻き込んで108.25円付近まで下落していたが、21日線を完全に回復し、109円ちょうど付近に来ている200日線を試すか注目される。

 ユーロドルも買い戻しが強まり、1.10ドル台半ばまで上昇。前日は心理的節目の1.10ドルを割り込む場面も見られたが、サポートされたことでショートカバーの機運が高まっている模様。11月に入ってからの下降波のフィボナッチ38.2%戻しが1.1060ドル付近に来ており、目先の上値メドとして意識される。

 前日は第3四半期のドイツGDPが発表され、予想外のプラス成長と、リセッションは回避されている。ただ、ドイツの景気刺激策に対する期待は高い。しかし、それに対するユーロの反応はネガティブとの見方も出ている。ドイツが刺激策を拡大した場合、ユーロ圏の経常黒字を削減する可能性が高いという。さらに、欧州の抱えている問題は、米国が直面している問題よりも遥かに大きく、米経済がそれほど悪い状態でもない中、ECBとFRBの金融政策の格差拡大が予想され、ユーロドルを圧迫すると見ているようだ。

 ポンド買いが強まっており、ポンドドルは1.29ドル台を回復。対円やユーロでも買いが優勢となった。英テレグラフによると、総選挙でブレクジット党が、与党保守党が議席を逃している43選挙区に候補者を立てない方針と報じたことが材料視されている。2017年の総選挙では、その43選挙区のうちの17選挙区で保守党は2位だったという。

 報道通りであれば、保守党の優位が益々強まる内容でもあり、ジョンソン首相がEUと結んだ協定案通りに、秩序あるEU離脱への期待感からポンドは買われているようだ。ポンドドルは21日線を再び上回って来ており、上昇トレンドを維持している。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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執筆者 : MINKABU PRESS

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