【これからの見通し】ドル円しっかりも、週末を前に突っ込んだ動きは避ける流れか
ドル円は東京午前に報じられたクドローNEC(大統領経済会議)委員長による「第一弾合意の取りまとめ近い」との発言を受けて、米中協議の進展期待が広がる形でドル高円安の動きに。農産物輸入の数値目標や関税撤廃方針について両国での調整が難航との報道を受けたこれまでの不透明感が後退した形。
目先の警戒感が和らいだことで、ドル円は基本的にしっかりの動きが期待されるところ。ただ、米中通商協議の動向をにらんでの動きが続く中で、週末を挟んでのポジション維持には慎重姿勢も見られ、ここからのドル買いには消極的な動きも。ドル円は108円台半ばを挟んでのレンジ取引となりそう。
注目は22時半の米小売売上高。前回予想外に前月比マイナスと厳しい数字を示した同指標。来週から本格化する米国のクリスマスセール商戦を前に米個人消費の鈍化が懸念されるようだと、ドル売りが強まる可能性も。事前予想は+0.2%と前回の-0.3%から改善の見込み。予想通りの改善が見られるとひと安心といったところ。
MINKABUPRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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