ドイツはテクニカル的リセッション回避もユーロの上値重い 逆に景気刺激策への期待後退=NY為替
ユーロドルは1.10ドルちょうどを挟んでの振幅に終始している。きょうはドイツの第3四半期のGDPが発表され、前期比0.1%のプラス成長となった。警戒されていたテクニカル的リセッションは回避された格好となっている。ただ、ユーロは発表直後こそ買いが見られていたものの、直ぐに上値を抑えられている。市場の関心がファンダメンタルズに向いていないことを印象付ける値動きでもあった。
警戒されていただけに予想外のプラス成長はポジティブ・サプライズとも思われるが、この好結果が逆にドイツの景気刺激策への期待を後退させている。現にドイツのショルツ財務相は、「ドイツ経済は危機にはなく、いまのところ景気対策は必要ない」と述べていた。
ユーロドルは1.09ドル台に入ると買いも出て来るようだが、買戻しを強める気配まではない。10月の上昇波のフィボナッチ61.8%戻しが1.0995ドル付近に来ており、目先の下値サポートとして意識される。
EUR/USD 1.1010 EUR/JPY 119.50 EUR/GBP 0.8557
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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