米国債利回りの下げが圧迫し、ドル円も利益確定売り優勢に=NY為替
ドル円は前日に引き続き戻り売りが優勢となっており、108円台半ばまで値を落としている。各種の報道で市場は米中貿易協議への不透明感を徐々に強めており、米国債利回りの下げが圧迫する形でドル円も利益確定売りが優勢となっている。
一時108.55円付近まで値を落としており、本日108.75円付近に来ている21日線を下回っている。早期に回復できるか注目されるが、108.70円付近に小さな上値抵抗が形成されている模様。
引き続き米中貿易協議の行方に市場の関心が集中しており、様々な報道に神経を尖らせている。最新の報道では、米国が中国に対して年間500億ドル相当の米農産物購入について、具体的な数値目標を示すよう求めているようだ。ただ、中国側は抵抗を示している。一方、中国側は段階的な関税撤廃の確約が必要としている。トランプ大統領はそれについては何も言及していない状況。
部分的合意への市場の期待感は依然として強いものの、協議の動向を見極めたい雰囲気も強まる中、ドル円はポジション調整の動きが出ているものと見られる。ただ、いまのところは売りを強める動きまでは出ていない。
USD/JPY 108.62
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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