【これからの見通し】リスク回避ムードの週明け、円高の動き警戒へ
週明けの東京、アジア市場では、株安とともにドル円・クロス円が軟調な展開となっている。直接的な材料は、香港でのデモの激化を懸念して香港ハンセン指数が2%超安となっており、上海総合指数も1.5%安と下落している。日経平均もそのあおりを受けて60円安と5日ぶり反落で大引けを迎えた。
ドル円は先週後半に109.50レベルを抜け切れず。その後は上値重く推移している。きょうは109.20台から軟調に推移しており、足元では109円台を一時割り込んだ。クロス円も総じて上値重く推移。
米株先物も時間外取引で売られており、この後の海外市場でもリスク回避ムードが継続するのかどうか注意したいところ。きょうは米国がベテランズデーのため債券市場が休場となる。カナダ市場は英霊記念日の祝日で休場となる。ロンドン午前の一連の値動き一巡後は、短期筋は早仕舞いと動きがみられそうだ。かなり、市場流動性が薄くなることが予想される。
ロンドン午前にはドイツ卸売物価指数(10月)、英GDP・速報値(第3四半期)、英鉱工業生産(9月)、英製造業生産高(9月)、英商品貿易収支(9月)、インド鉱工業生産(9月)などが発表される。英国関連の経済指標が注目されそうだ。GDP速報値は前期比+0.4%と予想されており、前回の-0.2%から回復する見込み。
金融当局者の講演・イベント関連では、ローゼングレン・ボストン連銀総裁、メルシュECB理事などの講演が予定されている。
MINKABU PRESS 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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