ドル買いの動き再燃、ドル円109円台前半=ロンドン為替概況
ドル買いの動き再燃、ドル円109円台前半=ロンドン為替概況
8日のロンドン市場は、ドル買いの動きが再燃している。序盤は静かな取引で、動意薄だったが、次第にドル買いの動きに押される展開となっている。ドル指数は前日から小幅に高値を伸ばしている。ドル円は109円台前半で高値を109.41レベルに更新。ユーロドルは1.10台前半で安値を1.1026レベルに広げており、前日から一段安となっている。ポンドドルは1.28台を割り込み、1.2795レベルまで軟化。豪ドル/ドルは0.68台後半で安値を0.6862レベルまで広げた。いずれも値幅は小さいものの、今週のドル高の流れは継続している。米10年債利回りは1.92%近辺へと再び上昇している。
ドル円は109円台前半での取引。東京午前に109.15近辺まで下押しされたあとはじり高の動きとなっている。ロンドン序盤には109.30付近での揉み合いが続いたが、米債利回りが再び上昇すると、109.41レベルと東京早朝に付けた高値水準に並んだ。今週のドル高の流れは継続している。欧州株は小安いが、米三連休を控えた調整の面が強いようだ。
ユーロドルは1.10台前半での取引。1.1050付近でしばらく値動きが停滞したが、次第に売りに押されてきている。足元では安値を1.1026レベルに広げている。ユーロ円はユーロドルの下げと、ドル円の上げに挟まれて方向性は希薄。120円台後半での揉み合いとなっている。9月独貿易収支は211億ユーロに黒字幅を拡大、輸出入とも増加した。ただ、指標には反応薄だった。ショルツ独財務相は、記者からの景気刺激的な財政支出についての質問に対して、われわれは常に高水準の公共投資によって極めて拡張的な財政政策を行ってきた、と答えており、財政支出の増額についての積極的な姿勢はみられなかった。
ポンドドルは1.28近辺での取引。1.2810近辺で膠着していたが、次第に下値を切り下げている。1.28台割り込み、一時1.2795レベルまで安値を広げた。ポンド円は140円ちょうど近辺から140.20近辺までの小幅な上下動にとどまっている。対ユーロでも小動き。スタージョン英SNP党首は、ハングパーラメントとなった場合、SNPは保守党を政権から締め出すために攻撃的な連立を模索する、との姿勢を繰り返した。総選挙への不透明感もポンド売り圧力となったようだ。
MINKABU PRESS 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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