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米中期待復活でドル円は200日線回復 米政権内で強い反対との報も=NY為替概況

今日の為替 

 きょうのNY為替市場はドル買いが強まり、ドル円は買い戻しが強まった。ストップを巻き込んで一時109.45円近辺まで上昇し200日線を回復した。8月と10月の高値も上抜いており、5月以来の高値水準に上昇した。

 きょうの市場は米中貿易協議への期待が再び高まっており、米10年債利回りが1.97%まで急上昇するなどリスク選好の雰囲気が強まり、ドル円を押し上げている。

 米中貿易協議の行方に市場の焦点が集まる中、中国商務省の報道官が「合意を巡る進展の中で、関税を段階的に撤廃することで両国は合意した」と発表したことが材料視されている。米中が第1段階の合意に達すれば、合意内容に基づいて互いに比例したペースで同時に撤回していくことになるという。前日は米中首脳会談が12月にずれ込むとの報道から、ネガティブな反応も見せていた。

 詳細は明らかになっていないが、市場は米中が合意に向けて前進しているとの期待感を再び高めているようだ。ブルームバーグが米当局者の話として、米中貿易交渉の第1段階の合意に関税撤回が含まれると伝えたこともフォローとなった。

 しかし、終盤になって、ホワイトハウスの対中関税撤廃計画が米政権内部で強い反対に直面しており、まだ最終的な決定は下されていないと伝わったことで、ドル円も伸び悩む動きが出ている。ただ、下押す動きまでは出ずに109円台を維持している。

 ユーロドルはNY時間に入って売りが加速し1.1050ドルを一時割り込んでいる。ロンドン時間に1.1090ドル付近まで上昇し、1.11ドルちょうど付近に来ている21日線をうかがう展開も見せていたが、その手前で上値を抑えられたことで見切り売りが出た模様。

 目先は10月初めから11月初めにかけての上昇波のフィボナッチ50%戻しが1.1030ドル付近にあり意識される。

 きょうのポンドは英中銀政策委員会(MPC)を受けて売りが強まっている。ポンドドルは1.27ドル台まで一時下げる場面も見られた。英中銀は予想通りに政策金利を据え置いたものの、2名の理事が予想に反して0.25%の利下げを主張したことがポンドを圧迫した模様。経済が予測通りに改善すれば、小幅な引き締めを検討する可能性も示していたものの、カーニー英中銀総裁が会見で景気の下振れリスクを強調していたこともあり、全体的にはハト派な印象が強かったようだ。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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