調整の動き広がる=東京為替概況
米中通商協議第一弾合意の調印が、条件、場所の交渉が難航し、本来期待されていた今月中ではなく、来月にずれ込む見込みと報じられたことなどを懸念して、ドル売り円買いの動きが広がった。
前日の海外市場で報じられた同件については、109円台から108えんだい80せんだいまでおとしたあと、109円近くまで戻して朝を迎えたが、東京市場に入っても調整売りの動きが続き、前日の安値を下回り108円65銭まで値を落とした。
寄り付きからマイナス圏で推移した日経平均がプラスに転じる場面が見られたほか、中国株も落ち着いた動きとなっており、影響は限定的も、109円台での重さを意識したポジション調整の動きが出やすくなっていた面も。
ドル円以外でも調整の動きが目だち、米中問題に神経質な反応を見せやすいオセアニア通貨などが軟調。NZドル円は10月28日以来の68円台を付ける動きが見られた。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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