【本日の見通し】基調はしっかり、ブレグジット問題には警戒感
ドル円は108円台後半推移。株高もあり、基調はしっかり。英国のEU離脱問題の不透明感がリスク要因で、前日の東京市場などは頭の重い場面も見られたが、下値はしっかり。もっともこの上109円手前の売りが依然として残っており、ここからの買いには慎重姿勢も。
今日はECB理事会。前回の理事会で包括的金融緩和の実施を決定しており、今回の波乱要素は少ない。注目は今回が最後の理事会となるドラギ総裁の会見か。これまでの総括や次のラガルド総裁へのメッセージなども含めが話が出てくるとみられ、今後のECBの姿勢のヒントになるか。
トルコ、スウェーデン、ノルウェーなども政策金利を発表。このうち3会合連続での利下げが濃厚なトルコが注目。ここに買いで7.5%の大幅利下げを実施したトルコ中銀だが、エルドアン大統領は近いうちに政策金利は一けたにと発言しており、政府からの利下げ圧力は依然強いとみられる。一方で中銀は前回の理事会で今後の利下げには慎重な対応と、大幅利下げ路線を一服し、利下げ幅を抑える姿勢を示しており、どの程度の利下げが今回示されるかが注目されるところ。予想は1%の利下げ。予想を超える利下げ幅を示すとリラ売りも。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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