ポンド買い優勢も、英議会の動向見極めたいとのムード=ロンドン為替概況
ポンド買い優勢も、英議会の動向見極めたいとのムード=ロンドン為替概況
21日のロンドン市場は、ポンド買いが優勢。先週末の英下院ではEU離脱修正案の採決を延期する動議が可決され、離脱合意は承認されなかった。週明けのオセアニア市場はポンド売りで始まった。しかし、ポンドドル1.28台後半、ポンド円139円台後半までの下げにとどまり、その後は買い戻しの動きが優勢となった。ロンドン市場ではポンドが一段高となった。ポンドドルは先週末高値を上回ると1.3012レベルまで上昇。ポンド円も一時141円台に乗せた。欧州株が総じて堅調に推移しており、ロンドン勢は合意なき離脱の可能性が後退したとの見方を強めたようだ。ただ、本日中に再び採決に持ち込めるのかどうか、まだ不透明な状況。取引中盤にかけてはポンド買い一服となり、1.29台後半、140円台後半での揉み合いに落ち着いている。ドル円、クロス円はポンド買いに連れて、総じて堅調。ドル円は108.66レベル、ユーロ円は121.48レベル、豪ドル円は74.73レベルまで本日高値を広げた。その後は買い一服となり、揉み合いとなっている。
ドル円は108円台後半での取引。東京早朝に108.29レベルまで下落した後は、買戻しの流れが続いた。ロンドン市場では108円台半ばから108.66レベルまで高値を伸ばした。その後も108円台後半にとどまっている。欧州株が総じて堅調。米株先物はプラス圏推移。米10年債利回りは1.79%近辺まで一時上昇。合意なき離脱の可能性が高まったとして、ロンドン・欧州勢はブレグジット関連の動きを好感しているようだ。
ユーロドルは1.11台後半での取引。ポンド買いに連れて一時1.1179レベルまで買われた。その後は1.1160台での揉み合いに落ち着いている。ユーロ円は121円近辺でサポートされると、高値を121.48レベルまで伸ばした。その後は買い一服となっている。9月ユーロ圏生産者物価指数は前月比+0.1%、前年比-0.1%と前回から大きな変化はなく、ユーロ相場は反応薄だった。もっぱら、ポンド相場に連れた上下動となっている。
ポンドドルは1.29台後半での取引。先週末の英下院ではEU離脱修正案の採決を延期する動議が可決され、離脱合意は承認されなかった。週明けのオセアニア市場はポンド売りで始まった。しかし、ポンドドル1.28台後半、ポンド円139円台後半までの下げにとどまり、その後は買い戻しの動きが優勢となった。ロンドン市場ではポンドが一段高となった。ポンドドルは先週末高値を上回ると1.3012レベルまで上昇。ポンド円も一時141.36レベルまで上昇。欧州株が総じて堅調に推移しており、ロンドン勢は合意なき離脱の可能性が後退したとの見方を強めたようだ。ただ、本日中に再び採決に持ち込めるのかどうか、まだ不透明な状況。取引中盤にかけてはポンド買い一服となり、1.29台後半、140円台後半での揉み合いに落ち着いている。今日中に再びEU離脱修正案の採決に持ち込めるのかどうか、市場は英下院での動きに注目している。
MINKABU PRESS 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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