東京株式(大引け)=56円高、年初来高値更新続くも上値に重さ
21日の東京株式市場は買い優勢の展開となり、日経平均は前週末の終値を終始上回る水準で推移した。ただ、上値の重さも意識され、上げ幅は限定的だった。
大引けの日経平均株価は前営業日比56円22銭高の2万2548円90銭と続伸。東証1部の売買高概算は8億9168万株、売買代金概算は1兆5304億円。値上がり銘柄数は1432、対して値下がり銘柄数は616、変わらずは107銘柄だった。
きょうの東京市場は、前週末の米国株市場でNYダウなど主要株価指数が下押したこともあって、弱い地合いが想定されたが、フタを開けてみると買いが売りを吸収し強調展開となった。中国の7~9月期GDPなどを受けた景気減速に対する警戒感がくすぶるほか、英国のEU離脱問題に対する先行き不透明感が上値押さえの要因となっているものの、企業の決算発表本格化を前に、業績底入れ思惑が引き続き買い戻しを誘発している。外国為替市場では取引時間中にやや円安含みで推移したことも主力株中心にプラス材料となった。日経平均は連日の年初来高値。全体の3分の2の銘柄が上昇し、業種別でみても値上がり業種が33業種中26業種を占めたが、実需の買いは限定的だったとみられ、あすの東京市場が休場ということもあってか、売買代金は低調だった。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>がしっかり、リクルートホールディングス<6098>も上昇した。トヨタ自動車<7203>、日本電産<6594>も買い優勢だった。神戸物産<3038>が高く、オリエンタルランド<4661>も頑強。ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>、キャリアインデックス<6538>、ジューテックホールディングス<3157>、カワタ<6292>がストップ高に買われる人気となった。日本鋳鉄管<5612>、東京産業<8070>も値を飛ばした。
半面、ファーストリテイリング<9983>が軟調。村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>も売りに押された。信越化学工業<4063>も軟調。スノーピーク<7816>が急落、ゴールドウイン<8111>も大幅安。ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>、曙ブレーキ工業<7238>なども大きく値を下げた。シップヘルスケアホールディングス<3360>も下落した。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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