【中銀チェック】3連続利下げも利下げ幅は収まりそう<トルコ中銀金融政策理事会>
24日にECBだけでなくトルコ中銀も金融政策を発表します。今年7月に就任したウイサル総裁の下で、同月に4.25%、9月に3.25%と、連続で計7.5%の利下げを実施した同中銀。
エルドアン大統領はさらなる利下げを要求しており、利下げサイクルの継続が期待されています。
もっとも前回の理事会での声明では、一段の利下げ余地は小さいとして、今後は少し慎重な対応をとることが示唆されました。
そのため直近二回ほどの大幅利下げ見通しは後退。今回も利下げするとの見通しが一般的ですが、市場の予想は1%の利下げ(現行の16.5%から15.5%へ)という見方が中央値に。ある程度予想は分かれていますが、15%台が多いようです。
もっとも政策金利の引き下げがインフレの低下につながるとの持論の元で、トルコ中銀に対する圧力を強め、前総裁の解任につなげたエルドアン大統領は、政策金利は近く一けたになると公言しています。
1%の利下げでは不満を強めてくる可能性があるだけに、トルコ中銀がそうした状況にどこまで対応してくるのかが注目されます。15%を割り込むような大幅利下げはリラ売りの材料となる可能性があります。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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