若干の円高、香港法案など警戒か=東京為替概況
ドル円は108円80銭台から朝方108円60銭近辺に値を落とし、その後はもみ合いに。米下院で15日(日本時間16日朝)に香港法案が可決されたことについて、中国が法案成立の場合相当な報復措置と表明したことが警戒感を誘った。プラス圏で始まった上海総合がマイナスに転じるなど、警戒感が広がる格好も影響は限定的に。
早朝の消費者物価指数が強めに出て買いが入ったNZドルは、その後バスガンド中銀副総裁が追加緩和の可能性を示唆したことで売りが入り、さらに米中関係悪化懸念からのオセアニア通貨売りに値を落とす展開に。対ドルで0.6290近辺から0.6320を付けた後、0.6270割れまでと振幅を見せた。豪ドルも米中関係悪化懸念が重石となり0.6750台から0.6720台までの下げに。
EU離脱交渉が現地欧州大陸時間15日夜遅くまで続いたポンドは、16日午前に交渉再開との報道もあり、しっかり。交渉が大詰めに差し掛かっているとの期待感がポンドを支えている。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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