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円買い優勢、ブレグジット交渉、米中協議いずれも不透明感抱える=ロンドン為替概況

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円買い優勢、ブレグジット交渉、米中協議いずれも不透明感抱える=ロンドン為替概況

 15日のロンドン市場は、円買いが優勢。欧州株や米株先物は買われているが、米債利回りは低下、とまちまちの動き。ドル円は108円台前半で上値重く推移している。中国が、米国に500億ドル相当の輸入品に対する関税撤廃を求める、と報じられたことが今後の米中協議への不透明感を広げた。ブレグジット協議も大詰めの段階でなかなかスッキリと合意できていない。英欧ともに本日中の合意を目指しているが、バルニエEU首席交渉官からは現時点の英提案は不十分だ、としている。ただ、本日中にまとまらなければ、EUサミットの会期延長や今月中の臨時サミット再開などの動きも示唆していた。なんとしてでも合意したい意志はみられた。ポンドドルは序盤に1.27台乗せを試したが、手前までで失速。その後1.26近辺へ反落も大台割れにも至らず。神経質に振幅している。ポンド円も136.50-137.50レベルでの上下動。この日発表された英ILO雇用統計では雇用者数が4年ぶりの大幅減、失業率も予想外の上昇と冴えなかった。カーニー英中銀総裁は、景気が鈍化した場合、金利をゼロに近づけることできる、と述べていた。ユーロは序盤に上値を試すも反落した。独ZEW景況感指数は予想ほど落ち込まなかったが、6か月連続でのマイナスだった。ただ、ポンドほどは振幅せず、ユーロドルは1.10台前半、ユーロ円は119円台での上下動となっている。足元では、上値重く推移している。

 ドル円は108円台前半での取引。序盤は108.30-40レベルでの揉み合いが続いた。しかし、中国が、米国に500億ドル相当の輸入品に対する関税撤廃を求める、と報じられると108.16レベルまで下押しされた。今後の米中協議への不透明感を広げたもよう。ブレグジット協議への不透明感もあって、クロス円ともに円買い優勢となっている。米債利回りはやや低下。ただ、欧州株は比較的堅調。ブラード・セントルイス連銀総裁は、追加緩和についてはFOMC会合ごとに検討、利下げは見通しへのリスク相殺の一助となろう、と述べた。

 ユーロドルは1.10台前半での取引。序盤はポンドドルの上昇とともに上値を試したが、1.1046レベルまでにとどまった。その後は売りに転じている。1.10台割れ目前へと反落。10月独ZEW景況感指数は予想ほど落ち込まなかったが、6か月連続でのマイナスだった。独ZEWは、最近の米中貿易摩擦の落ち着きは、現時点では経済に対する懐疑的な見方を緩和するに至らずとの認識だった。ユーロ円は119.71レベルまで買われたあとに、119.13レベルまで反落した。

 ポンドドルは1.26台半ばでの取引。前日の上昇を受けて、序盤は上値を試す動き。一時1.2698レベルまで買われたが、1.27台には乗せ切れず失速した。その後は1.2603レベルまで反落も下値でも大台替わりはならず。神経質なレンジ取引となっている。ポンド円は137.59近辺に高値を伸ばしたあとは、売りに転じて136.50割れまで下押しされた。その後は137円挟みに落ち着いた。ブレグジット協議は、EUサミットを控えた大詰めの段階でなかなかスッキリと合意できていない。英欧ともに本日中の合意を目指しているが、バルニエEU首席交渉官からは現時点の英提案は不十分だ、としている。ただ、本日中にまとまらなければ、EUサミットの会期延長や今月中の臨時サミット再開などの動きも示唆していた。なんとしてでも合意したい意志はみられた。 

MINKABU PRESS 松木秀明

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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