米雇用統計通過の週明けは材料難、豪ドルには重さも=ロンドン為替概況
米雇用統計通過の週明けは材料難、豪ドルには重さも=ロンドン為替概況
7日のロンドン市場は、小幅の上下動に終始している。先週末の米雇用統計の発表を通過して、週明けはやや材料難となっている。東京早朝の一部報道で、今週の米中閣僚級通商協議で中国は知的財産権などを含んだ幅広い合意に否定的、と伝えられた。米株先物が反落し、欧州株も序盤は売買が交錯した。為替市場はリスク回避的な動きを示し、円高やドル高方向への動きをみせた。しかし、欧州株が次第に買い優勢となり、米株先物も下げ幅を縮小。ドル円、クロス円が買い戻される動きとなっている。そのなかで、豪ドルは反発力弱く推移している。ドル円は106円台後半での揉み合い。ユーロドルは1.09台後半、ユーロ円は117円台前半で下に往って来い。ポンドドルは1.23挟みの水準で、ポンド円は131円台半ばを軸に振幅している。豪ドルドルは0.67台前半、豪ドル円は72円付近での推移。
ドル円は106円台後半での取引。東京市場で下に往って来いとなったあとは、ロンドン市場では106.80-90レベルでの揉み合いに終始している。米債利回りや欧州株などの振幅にはほとんど反応しなかった。米中貿易協議関連の新規報道待ちとなっている。東京早朝の一部報道で、今週の米中閣僚級通商協議で中国は知的財産権などを含んだ幅広い合意に否定的、と伝えられたことで、一時円買いの動きがみられたが、ロンドン朝方にかけては下げを戻した経緯がある。
ユーロドルは1.09台後半での取引。序盤は売りが先行し、1.0962レベルまで下押しされたが、その後は買い戻しが入り1.0990レベルまで上昇。きょうのレンジを形成したが、方向性に欠ける動きにとどまった。ユーロ円も117.08レベルまで下落したあとは、117.45レベルまで反発。欧州株のプラス転換や米株先物の下げ渋りなどでリスク警戒感が一服している。ロンドン序盤に発表された独製造業受注やユーロ圏投資家信頼感はいずれも弱い結果だったが、その他通貨と比較して特段ユーロ安が先行したわけではなかった。
ポンドドルは1.23台前半での取引。序盤に1.2287レベルに安値を広げたあとは、1.2330台まで買い戻されている。ポンド円も131.30近辺まで下げたあとは131.80近辺まで反発。ユーロ相場と同様に方向感に欠けた振幅だった。ジョンソン英首相は、英国内で交通死亡事故に関与した米外交官妻が米国に帰国したことについて、英国に戻るように要求した。ブレグジット関連では特段の新たな動きは報じられていない。
MINKABU PRESS 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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