ポンド、上値では売り推奨の声も もう安くはないとの評価=NY為替
きょうの為替市場はドル買いが優勢となる中、ポンドドルも戻り売りが優勢となっており1.22ドル台に値を落としている。先週からの下げで21日線を下回っており、9月に入ってからのリバウンド相場に黄色信号が出ている。
9月はポンドの強さ目立った。英議会が夏休みの休会から再開し、10月31日のEU離脱期限までの合意なき離脱を阻止する法案を成立させたことから市場には安心感が広がった。10月31日のEU離脱強行を主張していたジョンソン首相も大きく後退している。
しかし、市場の一部ではポンドは既に割安感はなく、上値での売り推奨の声も出ている。10月末まで離脱の可能性は小さくなり1月までの延期が濃厚となっている。しかし、1月まで延長されたことによって強硬離脱の可能性も高まったとしている。また、先週、ソンダース英中銀委員が利下げの可能性に言及していたが、英中銀の変化も気掛かりだと指摘している。
政治的な不確実性と英中銀のハト派姿勢への転換が今後ポンドを圧迫すると見ているようだ。
GBP/USD 1.2283 GBP/JPY 132.82 EUR/GBP 0.8875
MINKABU PRESS 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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