FOMC0.25%利下げ、ドットプロットが中立でドル買いに
FOMC0.25%利下げ、ドットプロットが中立でドル買いに
ドットプロット、追加利下げ7名で最多も利下げ後の水準維持5名、利下げ前の水準5名で
中央値は下げた現在の水準。見方が分かれていることも示される
【東京市場】狭いレンジでの推移
ドル円は108円台前半、18銭の狭いレンジでの推移。今晩のFOMCを控えて様子見ムードが強く、取引が低調。ユーロドルのレンジは14ポイント。主要通貨は軒並み小さい動きに。
ポンドは若干頭の重さが目立った。昨日のNY市場で大きく上昇した分の調整が出た格好で、対ドルで1.25割れの動きに。目立った材料が出たわけではなく、合意なき離脱懸念後退などで買いが入った昨日の動きに対して、FOMCを前に少し調整が入る展開に。
【ロンドン市場】FOMC控えて若干のドル高
ユーロドルやポンドドルなどが東京午後からやや頭の重い展開に。
値幅は小さく、FOMC前の調整と見られた。
FOMCでは0.25%の利下げを織り込み済み。
大幅利下げの可能性はほぼなく、ドル買いが張りやすい面も。
ドル円は狭いレンジでもみ合い。
ポンドは英消費者物価指数の弱い数字も重し。
【NY市場】0.25%の利下げ、ドットプロットは中立
米FOMCは事前見通し通り0.25%の利下げを実施。
注目されたどっとプロットは
追加利下げが7名と最多も、今回下げた水準での維持が5名、現行よりも高い水準が5名。
中央値は今回下げた水準での維持となっており、
市場はドル買いで反応した。
FOMCの決定でも前回同様2名の据え置きで反対者を出した
(0.5%の大幅利下げ主張のメンバーもおり、計3名の反対)
【本日の見通し】FOMCを経てドル買い円売りが入りやすく
FOMCは事前予想通りの0.25%の利下げを実施。
今後についてはドットプロットで下げた後の1.75-2.00%での維持が示されており
追加利下げ期待が後退。
パウエル議長は経済が弱まれば追加利下げが必要となる可能性と発言し
追加利下げの可能性を残したが、データ依存が高くなると
今後の指標結果次第の面を示した。
直近米国の数字自体は悪くないことを考えると
利下げ期待の後退は仕方ないところか。
トランプ大統領からはガッツがないと批判が出ていたが
FOMCの決定への影響は限定的とみられる。
大きなイベントクリアで目先はドル高円安に。
米中通商協議に向けた期待感からのドル円の押し上げが
イベントクリアでより強く出てくると期待される。
追加利下げ期待の後退もドル買い要因。
ドル円は109円を意識。
【本日の戦略】押し目買い
突っ込んだ買いは避けたいところだが、
基調はまだ上方向
押し目を丁寧に拾いたい。
デイトレは108円台維持を基本に割れるとストップという流れか。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません
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《9/18 水曜日》
ドル円 ユーロドル ユーロ円
始値 108.13 1.1073 119.72
高値 108.48 1.1076 119.82
安値 108.09 1.1014 119.41
終値 108.45 1.1030 119.62
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《9/18 水曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経 21960.71 -40.61
DOW 27147.08 +36.28
S&P 3006.73 +1.03
Nasdaq 8177.39 -8.62
FTSE 7314.05 -6.35
DAX 12389.62 +17.01
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《9/18 水曜日の商品市場》
NY原油先物10月限(WTI)(終値)
1バレル=58.11(-1.23 -2.07%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1515.80(+2.40 +0.16%)
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《9/18 水曜日に発表された主な経済指標》
【NZ】
貿易収支(第2四半期)7:45
結果 -11.06億NZドル
予想 -11.00億NZドル 前回 6.75億NZドル
【日本】
通関ベース貿易収支(8月)08:50
結果 -1,363億円
予想 -3,654億円 前回 -2,507億円(-2,496億円から修正)
結果 -1,308億円
予想 -1,607億円 前回 -1,268億円(季調済)
【南アフリカ】
消費者物価指数(8月)17:00
結果 4.3%
予想 4.2% 前回 4.0%(前年比)
結果 0.3%
予想 0.2% 前回 0.4%(前月比)
小売売上高(7月)20:00
結果 2.0%
予想 2.6% 前回 2.4%(前年比)
【英国】
消費者物価指数(8月)17:30
結果 0.4%
予想 0.5% 前回 0.0%(前月比)
結果 1.7%
予想 1.9% 前回 2.1%(前年比)
結果 1.5%
予想 1.8% 前回 1.9%(コア・前年比)
生産者物価指数(8月)17:30
結果 -0.1%
予想 -0.2% 前回 0.6%(0.9%から修正)(仕入・前月比)
結果 -0.8%
予想 -0.1% 前回 0.9%(1.3%から修正)(仕入・前年比)
結果 -0.1%
予想 0.2% 前回 0.3%(出荷・前月比)
結果 1.6%
予想 1.7% 前回 1.9%(1.8%から修正)(出荷・前年比)
結果 0.2%
予想 0.2% 前回 0.4%(出荷・コア・前月比)
結果 2.0%
予想 2.0% 前回 2.0%(出荷・コア・前年比)
小売物価指数(8月)17:30
結果 0.8%
予想 0.7% 前回 0.0%(前月比)
結果 2.6%
予想 2.6% 前回 2.8%(前年比)
結果 2.6%
予想 2.5% 前回 2.7%(前年比・除くモーゲージ利払い)
【ユーロ圏】
ユーロ圏消費者物価指数・確報値(8月)18:00
結果 0.9%
予想 0.9% 前回 0.9%(コア・前年比)
結果 0.1%
予想 0.2% 前回 -0.5%(前月比)
結果 1.0%
予想 1.0% 前回 1.0%(前年比)
【米国】
MBA住宅ローン申請指数(09/07 – 09/13)20:00
結果 -0.1%
予想 N/A 前回 2.0%(前週比)
住宅着工件数(8月)21:30
結果 136.4万件
予想 125.0万件 前回 121.5万件(119.1万件から修正)(住宅着工件数)
結果 141.9万件
予想 130.0万件 前回 131.7万件(133.6万件から修正)(住宅建築許可件数)
EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)23:30
原油 +105.8万(4億1713万)
ガソリン +78.1万(2億2969万)
留出油 +43.7万(1億3666万)
(クッシング地区)
原油 -64.7万(3868万)
*()は在庫総量
FRB政策金利 19日3:00
結果 1.75-2.00%
予想 1.75-2.00% 現行 2.00-2.25%
【カナダ】
消費者物価指数(8月)21:30
結果 -0.1%
予想 -0.2% 前回 0.5%(前月比)
結果 1.9%
予想 1.9% 前回 2.0%(前年比)
【ブラジル】
ブラジル中銀政策金利 時刻未定(18-19日までに発表の予定)
予想 5.50% 現行 6.00%
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《9/18 水曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【英国】
*FT
10月末のEU離脱期限が延長された場合、カーニー総裁の任期の延長を英財務省が総裁に求める可能性。
*英首相報道官
ジョンソン首相は閣議で合意できること信じていると発言。
合意なき離脱の計画は着実に進める必要。
ジョンソン首相はメルケル独首相と今朝話し合った。
ブレグジット協議を加速する必要で双方が同意した。
英国はバックストップに関する提案の詳細について前進してきている。
【ユーロ圏】
*ユンケルEU委員長
合意なき離脱のリスクは「明白」「引き続き現実味ある」
ブレグジットに関してEU27か国は偉大な一致をみせている。
英国から提案があるまでは、ブレグジットに関する進展があったとは言えない。
残された時間は限られており、合意できるかどうは不透明。
*バルニエEU首席交渉官
ブレグジットはアイルランドに大いなる問題引き起こす。
合意なき離脱のダメージを過小評価してはならない。
*デギンドスECB副総裁
金融政策ですべてのことに対応できるわけではない。
余裕のある諸国は、財政政策を拡張すべき。
無秩序なブレグジットは経済に悪影響与える。
*デコス・スペイン中銀総裁
ECBの一連の刺激策はインフレと成長を押し上げるだろう。
一連の刺激策はお互いに補完的なもの。
サービスPMIの低下は世界経済の下方リスクの高まり示す。
*独政府
英国からの具体的なブレグジット提案を待っている。
【米国】
*トランプ米大統領
財務省に対イラン制裁を大幅に強めること要請。
*FOMCメンバー金利見通し(ドット・プロット)
2019年
1.625% 7人
1.875% 5人
2.125% 5人
2019年の中央値は1.875%(変わらず)
2020年
1.625% 8人
1.875% 2人
2.125% 6人
2.375% 1人
2020年の中央値は1.875%(変わらず)
*FOMC経済見通し()は6月時点
*実質GDP
19年 2.2%増(2.1%増)
20年 2.0%増(2.0%増)
21年 1.9%増(1.8%増)
22年 1.8%増
長期 1.9%増(1.9%増)
*失業率
19年 3.7%(3.6%)
20年 3.7%(3.7%)
21年 3.8%(3.8%)
22年 3.9%
長期 4.2%(4.2%)
*PCE
19年 1.5%(1.5%)
20年 1.9%(1.9%)
21年 2.0%(2.0%)
22年 2.0%
長期 2.0%(2.0%)
*PCEコア
19年 1.8%(2.0%)
20年 1.9%(2.0%)
21年 2.0%(2.0%)
22年 2.0%
*パウエルFRB議長
可能な限り最善の意思決定に専念。
利下げは保険。
経済は好調。見通しも良好。
緩やかな成長を見込む。
経済指標は設備投資の弱さを示している。
雇用増加のペースは年内に緩む。
プライム・エイジの労働参加率と賃金が上昇。
インフレ圧力は明らかに弱い。
我々はなおインフレは2%に上昇すると見込んでいる。
持続的にインフレ目標を下回れば、見通しに影響する。
経済が弱まれば、追加利下げが必要な可能性。
海外経済の弱さの追加のサインを確認。
従来通りデータ依存度は高くなる。
予め決まったコースはない。
貿易問題が再び上下動。
景気後退は見込んでいない。
イールドカーブと金融市場全体の情勢を注視。
十分だと考えた時点で利下げを停止。
*FOMC
3名が利下げに反対票。
セントルイス連銀総裁は0.5%の大幅利下げを主張。
カンザスシティー、ボストン連銀両総裁が据え置き主張。
*トランプ大統領
パウエル議長らFRB当局者はまたも失敗、ガッツがない。
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《本日予定されている主な経済指標》
【日本】
日銀政策金利 時刻未定
予想 -0.1% 現行 -0.1%
全産業活動指数(7月)13:30
予想 0.2% 前回 -0.8%(前月比)
【南アフリカ】
南アフリカ中銀政策金利 時刻未定
予想 6.50% 現行 6.50%
【NZ】
GDP(第2四半期)7:45
予想 0.4% 前回 0.6%(前期比)
予想 2.0% 前回 2.5%(前年比)
【豪州】
失業率(8月)10:30
予想 5.2% 前回 5.2%
雇用者数(8月)10:30
予想 1.50万人 前回 4.11万人
【スイス】
スイス中銀政策金利 16:30
予想 -0.75% 現行 -0.75%
【ユーロ圏】
ユーロ圏経常収支(7月)17:00
予想 N/A 前回 184億ユーロ
【英国】
小売売上高(8月)17:30
予想 0.0% 前回 0.2%(前月比)
予想 2.8% 前回 3.3%(前年)
英中銀政策金利 20:00
予想 0.75% 現行 0.75%
【米国】
新規失業保険申請件数(14日までの週)21:30
予想 21.4万件 前回 20.4万件
フィラデルフィア連銀景況指数(9月)21:30
予想 10.5 前回 16.8
経常収支(第2四半期)21:30
予想 -1274億ドル 前回 -1304億ドル
景気先行指数(8月)23:00
予想 -0.1% 前回 0.5%(前月比)
中古住宅販売件数(8月)23:00
予想 539万件 前回 542万件