FOMCは予想以上にハト派色はなかった印象 再びフラット化=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:39)
2年債 1.756(+0.031)
10年債 1.793(-0.009)
30年債 2.245(-0.023)
期待インフレ率 1.613(-0.049)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場、10年債利回りは横ばい。前半は下げて始まったものの、午後になって公表されたFOMCの結果を受けて利回りは下げを取り戻している。
FRBは大方の予想通り0.25%の利下げを打ち出して来た。しかし、それ自体にはサプライズはなく注目は、FOMCメンバーの金利見通し(ドット・プロット)から追加利下げへのヒントを探りたいところだったが、ドット・プロットの中央値は2019年末も2020年末も1.875%とこの日決定した水準と変わらずとなっている。中央値だけから見れば追加利下げは見込まれず、予想以上にハト派色はなかった。
10年債は一時1.74%まで低下していたものの、1.8%付近まで戻す展開。政策金利に敏感な2年債はプラス圏に浮上している。
2-10年債の利回り格差は3(前営業日8)に急速にフラット化した。
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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