【山岡の視点】米中協議再開期待が継続し、ドル円クロス円しっかりに
米中協議再開期待が継続し、ドル円クロス円しっかりに
ドル円は107円台での推移、利益確定の動きも続かず
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《9/9 月曜日》
ドル円 ユーロドル ユーロ円
始値 106.86 1.1028 117.88
高値 107.27 1.1068 118.51
安値 106.76 1.1016 117.73
終値 107.24 1.1048 118.47
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《9/9 月曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経 21318.42 +118.85
DOW 26835.51 +38.05
S&P 2978.43 -0.28
Nasdaq 8087.44 -15.64
FTSE 7235.81 -46.53
DAX 12226.10 +34.37
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《9/9 月曜日の商品市場》
NY原油先物10月限(WTI)(終値)
1バレル=57.85(+1.33 +2.35%)
NY金先物12月限(COMEX)(終値)
1オンス=1511.10(-4.40 -0.29%)
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《9/9 月曜日に発表された主な経済指標》
【日本】
GDP・2次速報値(第2四半期)8:50
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 0.4%(前期比)
結果 1.3%
予想 1.3% 前回 1.8%(前期比年率)
結果 0.4%
予想 0.4% 前回 0.4%(GDPデフレータ・前年比)
国際収支(7月)08:50
結果 19,999億円
予想 20,472億円 前回 12,112億円(経常収支)
結果 16,471億円
予想 17,006億円 前回 19,419億円(経常収支(季調済))
結果 -745億円
予想 -210億円 前回 7,593億円(貿易収支)
【スイス】
雇用統計(8月)14:45
結果 2.1%
予想 N/A 前回 2.1%(失業率(季調前))
結果 2.3%
予想 2.3% 前回 2.3%(失業率(季調済))
【ユーロ圏】
ドイツ貿易収支(7月)15:00
結果 214億ユーロ
予想 N/A 前回 166億ユーロ(168億ユーロから修正)
ドイツ経常収支(7月)15:00
結果 214億ユーロ
予想 N/A 前回 166億ユーロ(168億ユーロから修正)(貿易収支)
【英国】
商品貿易収支(7月)17:30
結果 -91.44億ポンド
予想 -95.00億ポンド 前回 -89.20億ポンド(-70.09億ポンドから修正)
鉱工業生産(7月)17:30
結果 0.1%
予想 -0.3% 前回 -0.1%(前月比)
結果 -0.9%
予想 -1.1% 前回 -0.6%(前年比)
製造業生産高(7月)17:30
結果 0.3%
予想 -0.3% 前回 -0.2%(前月比)
結果 -0.6%
予想 -1.2% 前回 -1.4%(前年比)
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《9/9 月曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【中国】
*中国労働権利団体報告書
アップルと台湾フォックスコンが
中国にあるiPhoneの世界最大の工場で派遣労働者を過剰に使用、現地規制に違反。
*習中国国家主席
民間企業に発展のために好ましい環境を提供する。
金融機関の資産管理に対する監督を段階的に強化。
【英国】
*ジョンソン英首相
アイルランド国境問題を解決するための包括的な代替案について前向き。
英議会が総選挙や合意なき離脱を阻止することで、EUとの交渉が引き延ばされる。
英国民は合意したうえでの10月31日の離脱を望んでいる。
10月18日までに離脱合意が可能だ。
(アイルランド首相との共同会見)
*バーコウ英下院議長が辞任を表明
*ブリハ英中銀委員
金利は今後数年間にわたり低水準が継続するだろう。
直近の景気鈍化局面ですでに利下げしており、追加利下げはないだろう。
英中銀の分析によると、マイナス金利入りは排除されよう。
リセッションとなることを信じてはいない。
*英首相報道官
英首相は離脱延期法案について不快感示している。
離脱すること決めるためには総選挙の実施を。
英政権は延長を求めず、10月31日に離脱するだろう。
英首相はEU指導者らと10月31日離脱までの合意達成したい。
10月17-18日のEUサミットまでの決定を目指す。
【ユーロ圏】
*バラッカー・アイルランド首相
アイルランド政府は北アイルランドに直接的なルールを導入することに反対。
現実的かつ合法的な代替案についてオープンだ。
EUサミットにおける離脱合意に基づいた解決を望んでいる。
離脱延長要請について大半のEUメンバー国は望まないが、検討に値する理由があれば考慮。
10月中の解決が好ましい。
バックストップ条項の撤回は、われわれにとって合意なきことと同じ。
(英首相との共同会見)
*EU報道官
英国とのブレグジットに関する技術的な面の協議を今週も継続。
【米国】
*ムニューシン米財務長官
日本との貿易合意はかなり近いとみている。
次の交渉ラウンドで中国と為替問題について協議へ。
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《本日予定されている主な経済指標》
【日本】
マネーストックM2(8月)8:50
予想 2.4% 前回 2.4%(前年比)
【中国】
消費者物価指数(8月)10:30
予想 2.6% 前回 2.8%(前年比)
生産者物価指数(8月)10:30
予想 -0.9% 前回 -0.3%(前年比)
【英国】
失業率(8月)17:30
予想 N/A 前回 3.2%
ILO失業率(7月)17:30
予想 3.9% 前回 3.9%(3カ月)
【南アフリカ】
製造業生産高(7月)20:00
予想 0.4% 前回 -1.5%(前月比)
【カナダ】
住宅着工件数(8月)21:15
予想 21.25万件 前回 22.20万件
住宅建設許可(7月)21:30
予想 2.0% 前回 -3.7%(前月比)
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<h3>【東京市場】利益確定に押され106円台に</h3>
ドル円は朝方107円台を回復する動きを見せた。先週後半に10月の米中協議再開などを好感して107円台に乗せたドル円は、米雇用統計が弱めに出たことなどから106円台後半に値を落として先週の取引を終え、週明けも106円台後半スタート。もっともリスク警戒感後退の流れが週明けも継続し、株高のなどの動きが見られる中で、ドル円、クロス円に買いが入り107円台を付ける動きに。
しかし、中国の労働権利団体チャイナ・レーバー・ウオッチが、アップルとフォックスコンの中国工場で労働基準法違反との報告書を発表したことで警戒感が出て、ややドル安円高の動き。ドル円は106円76銭近辺まで急落し、その後は106円台後半での推移に。
<h3>【ロンドン市場】ドル円は107円台を回復</h3>
ドル円は107円台を回復。
目立った材料が出たというよりも来月の米中協議再開を好感したドル買い円売りが継続した形。
東京午前にアップル・フォックスコン関連で下げた後、もみ合いが続いたが
106円台後半での売りに勢いがなく、海外勢の参加で再び107円台に持ち上げられた。
ポンドはもみ合い。ショートカバーも
週末に穏健派の大物ラッド雇用・年金相が辞任、保守党を離れる意向を示したことなどが重石。
尤もポンド売りが続かずにその後反転。
ジョンソン首相とバラッカー・アイルランド首相に会談が前向きに進み
代替案について柔軟な姿勢を示したことなどが好感された。
<h3>【NY市場】ドル円しっかり</h3>
ドル円はしっかりで107円20銭台まで上昇。
リスク警戒の後退が目立つ展開。米中協議再開期待が押し上げ。
来週のFOMC前のブラックアウト期間で
金融当局者発言が見られず、
やや材料不足の中、ドル円クロス円がしっかりとなった。
ユーロはECB理事会をにらむ展開。
利下げ確実視も量的緩和の見方が分かれている。
<h2>【本日の見通し】堅調地合い維持へ</h2>
ドル円は107円台にしっかりと乗せてきた。
リスク警戒の動きが後退しており、ドル買いの動きが継続へ。
米中協議再開の期待感が下がったところでのドル買い円売りにつながる格好。
クロス円もしっかりで、ユーロやポンドは対ドルでも買いが入る形で
ドル高ではなく円安主導での展開が続いている。
それだけリスク警戒感の後退が目立つ展開。
トランプ発言には要注意も、流れは上方向。
108円手前の売りを試すところまで買いが進むかが焦点に。
<h2>【本日の戦略】押し目買い</h2>
ドル円、クロス円は底堅い展開が期待されるところで
流れは押し目買いか。
ドル円の107円台の買いをどこまで考えるか。
スウィングは106円台を待っての買い、
デイトレは107円台での買いも見切りを早めにという印象。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません