ドル円しっかり、リスク警戒の動きが後退=NY為替概況
週明け26日のNY外国為替市場で、ドル円は一時106円41銭をつけるなど、買い戻しの動きが一時広がった。前週末の中国による米国の対中追加関税第4弾に対する対抗関税の発表と、それを受けてのトランプ政権による関税率引き上げ及び米企業の中国からの撤退要求などの対抗策を受けて、米中関係の悪化懸念が拡大。ドル円は先週末に105円台前半、週明けの東京午前に104円台まで大きく値を落とす場面が見られた。
しかし、行き過ぎた動きへの警戒感もあって、その後は買い戻しが優勢に。さらにトランプ大統領が中国から通商協議再開の申し入れを受けたとの発言が出たこともあり、ドルの買い戻しがもう一段強まる展開に。
106円超えではドル売りに回っていた短期筋からのストップロス注文などが入っていたとみられ、106円41銭まで急騰。その後は106円ちょうど前後がサポート水準となって、下値を支え、NY午後には少し買戻しが入って106円10銭台を中心とした推移となった。
先週末に軒並み2%超え、ナスダックは3%の大幅安となった米株が1%超の戻しとなるなど、各市場は買い戻しが優勢な展開で、リスク警戒の動きが後退している。
minkabuPRESS編集部山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。