米債利回りの上昇など受けてドル買い
米債利回りの上昇など受けてドル買い
米株も上昇、リスク警戒が一部後退
ユーロは堅調で1.11台回復も続かず
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《8/19 月曜日》
ドル円 ユーロドル ユーロ円
始値 106.32 1.1095 118.09
高値 106.70 1.1114 118.48
安値 106.22 1.1076 117.86
終値 106.64 1.1078 118.13
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《8/19 月曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経 20563.16 +144.35
DOW 26135.79 +249.78
S&P 2923.65 +34.97
Nasdaq 8002.81 +106.82
FTSE 7189.65 +72.50
DAX 11715.37 +152.63
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《8/19 月曜日の商品市場》
NY原油先物9月限(WTI)(終値)
1バレル=56.21(+1.34 +2.44%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1511.60(-12.00 -0.79%)
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《8/19 月曜日に発表された主な経済指標》
【NZ】
生産者物価指数(第2四半期)7:45
結果 0.5%
予想 N/A 前回 -0.5%(前期比)
【英国】
ライトムーブ住宅価格(8月)8:01
結果 -1.0%
予想 N/A 前回 -0.2%(前月比)
結果 1.2%
予想 N/A 前回 -0.2%(前年比)
【日本】
通関ベース貿易収支(7月)8:50
結果 -2496億円
予想 -1973億円 前回 5896億円(5895億円から修正)
結果 -1268億円
予想 -1890億円 前回 -144億円(季調済)
【ユーロ圏】
経常収支(6月)17:00
結果 184億ユーロ
予想 N/A 前回 303億ユーロ(297億ユーロから修正)(季調済)
ユーロ圏消費者物価指数・確報値(7月)18:00
結果 0.9%
予想 0.9% 前回 0.9%(コア・前年比)
結果 -0.5%
予想 -0.4% 前回 0.2%(前月比)
結果 1.0%
予想 1.1% 前回 1.1%(前年比)
【香港】
失業率(7月)17:30
結果 2.9%
予想 2.8% 前回 2.8%
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《8/19 月曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【英国】
*カーニー英中銀総裁
2%インフレ目標を変更するつもりはない。
現時点では英中銀のマイナス金利は選択肢に入っていない。
独仏首脳がブレグジット期限前に不透明感払しょくする行動とること期待。
*英首相報道官
今後数週間でブレグジットに対する準備の詳細について公表。
移動の自由の変更には犯罪者のチェックが含まれる。
今週の独仏首脳との会談で英国側のメッセージを伝達する。
*ジョンソン英首相
合意なき離脱であっても10月31日に離脱する準備。
独仏首脳と会談する、譲歩してくること期待。
【ユーロ圏】
*独連銀
第3四半期も独経済がマイナス成長となる可能性ある。
労働市場が軟化する初期的な兆候がある。
*EU報道官
合意なき離脱は望まないが、あらゆる準備を怠らず。
合意なき離脱で英国は大いなる敗北者となろう。
*独政府
深刻な景気後退に対する緊急刺激策の計画を準備。
景気刺激策は消費支出の増大や雇用創出が目的。
大規模な財政出動には議会の承認が必要に。
【米国】
*ロス米商務長官
ファーウェイに対する調達禁止猶予を90日間延長。
ファーウェイ関連会社の数十社をエンティティーリストに追加。
米金融当局の政策がドル高に波及すること強く警戒。
リセッションへの懸念が次第に広がっているが、逆イールドがそれほど信頼置けるとは考えず。
*ローゼングレン・ボストン連銀総裁
7月の利下げに反対した。経済が好調なため。
もし必要がないのであれば、追加緩和のコストは存在。
民間セクターのエコノミストはリセッションを見込んでいない。
米国債利回り低下は世界経済の弱さを示す。
個人消費は力強さが景気を支援する。
消費者は世界経済のリスクや貿易問題を警戒する可能性。
英EU離脱や香港問題をリスクとして監視。
イールドカーブは重要なシグナル。
輸出はGDPへの割合が小さい。
他国の経済が脆弱なら緩和の必要はない。
見通しが想定通りなら追加緩和の必要はない。
金融政策は既に緩和的。
前回のFOMC以降の株下落は大きな問題ではない。
追加緩和を正当化する証拠が欲しい。
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《本日予定されている主な経済指標》
【ユーロ圏】
ドイツ生産者物価指数(7月)15:00
予想 0.0% 前回 -0.4%(前月比)
予想 1.0% 前回 1.2%(前年比)
【香港】
消費者物価指数(7月)17:30
予想 3.0% 前回 3.3%(前年比)
【カナダ】
製造業売上高(6月)21:30
予想 -1.8% 前回 1.6%(前月比)
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【東京市場】106円台前半でのもみあい
ドル円は106円台前半での推移。株高期待などで朝方はドル高円安が優勢となり、先週末海外市場の高値に並ぶ106円49銭を付ける動きが見られたが、106円台半ばかrの買いには慎重姿勢が見られ、その後は少し調整が入ってもみ合いに。午後は106円30銭台での推移が続いている。
その他通貨も目立った方向感がなくもみ合い。ユーロドルは先週末同様に1.11台を回復する場面も、高値は1.1101までと、大台超えでの買いが続かず1.1090前後でのもみ合いに。
【ロンドン市場】米債利回り上昇
米債利回りの上昇がドル高を誘った。
ドル円は昨日のロンドン市場、朝が東京市場と二度頭を抑えた106.50円近辺を上抜け
106円60銭台まで。
パウエル議長のジャクソンホール演説への期待感がドル買いに。
ユーロドルではユーロ買いが優勢に。1.1114近辺と1.11台をしっかりと回復。
独連銀は第3四半期もマイナス成長となりリセッションに入る可能性を示唆も、
独政府が大規模景気支援策を打ち出す計画を示してドル買いに。
【NY市場】ローゼングレン総裁の発言に反応
ドル買い継続。
7月の利下げに反対したローゼングレンボストン連銀総裁が
見通しが想定通りなら追加緩和の必要はないと発言したことなどもあり
ドル買いの動きに。
週末のジャクソンホールでのパウエル議長講演で
それほど緩和的な姿勢は示されないのではとの思惑も、ドル買いを誘っている。
ドル円は106円60銭台まで上昇も、ロンドン市場の高値には届かず。
もっとも押し目も鈍く106円台後半推移。
ドル買いの流れにユーロドルも大台割り込み値を落とす
<h2>【本日の見通し】堅調地合い</h2>
週末のジャクソンホールでのパウエル議長講演待ちの展開が続く。
トランプ大統領をはじめ、要人発言に注視する必要も
目先はしっかりの展開に。
ドル円は106円台半ばから後半にかけてのレンジを中心とした推移。
107円手前の売りが残っているようで、
上値を抑えているが、押し目も鈍い。
ジャクソンホールでのパウエル議長講演は
議長のこれまでの姿勢から緩和への可能性を示しつつも
先の自由度を確保する格好となりそう。
その場合、より緩和的な姿勢を期待する動きの反動からのドル買いも。
<h2>【本日の戦略】107円手前はいったん売りも</h2>
押し目買いの流れに見えるが
107円手前の売りが残っているならば
デイトレは戻り売りも。
107円超えでストップという印象。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません