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【これからの見通し】静かな週明け相場に、念のためユーロ圏CPIをチェック

為替 

【これからの見通し】静かな週明け相場に、念のためユーロ圏CPIをチェック

 週明けのオセアニアおよび東京市場は比較的静かな相場展開になっている。株式市場は総じて堅調。先週末の米株式市場がプラス圏で終了したことが安心感を誘った。日経平均は144円高と続伸で引けている。香港・上海株が堅調。午後の取引が継続しているが、上海総合指数は1.8%高、香港ハンセン指数は2.2%高で取引されている。中国当局が金利システムの一部見直し、借入コストの引き下げなどを計画していると報じられており、株式市場に好感されているもよう。

 このあとの欧州株式市場にも好材料がでている。ドイツのショルツ財務相が500億ユーロ規模の追加支出の準備が可能だとしており、景気下支えのための大規模な財政出動を行う可能性が示されている。先週はドイツ第2四半期GDPが予想通りとはいえ、マイナス成長となったことがユーロ売り圧力となっていた。きょうの欧州株の動向次第では、ドイツ国債利回りの低下が一服し、ユーロの反発につながる可能性がありそうだ。

 ただ、きょうは7月ユーロ圏消費者物価指数の発表が控えている。前月比マイナス0.4%と予想されており、前回のプラス0.2%から低下することが見込まれている。前年比・確報値はプラス1.1%と速報値と同水準となる見込み。コア前年比・確報値はプラス0.9%と速報値と同水準となる見込み。弱い結果となれば、9月ECB理事会での大規模な追加緩和策への思惑につながりやすい。ユーロ相場は神経質に上下動する可能性があり注意したい。

 英国や北米市場では目立った経済指標や金融当局者らの講演。イベント参加予定はない。突発的なトランプ発言は気掛かりだが、株式市場の落ち着きとともに静かな週明け相場となりそうだ。
 
minkabu PRESS編集部 松木秀明

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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