【ロンドン市場】ドル円が荒っぽい相場、一時106円台後半も105円台に押し戻される
15日のロンドン市場は、ドル円が荒っぽい値動きだった。ロンドン早朝に突然買いが強まり、105.90近辺から一気に106.78レベルまで急伸した。大口のフローが持ち込まれたとの観測があったほかは、目立った背景はわからず。ロンドン序盤には106.30前後にいったん落ち着いた。その後、中国が、習氏とトランプ氏の合意を米国が破った、新たな10%関税で、との一報が流れると、106円割れから105.70近辺へと再び下落した。欧州株や時間外取引の米株先物は前日の大幅下落のあとで、やや反発地合いだったが、この報道とともいマイナス圏に転じている。米10年債利回りは1.51%台まで一段と低下。きょうは米中貿易戦争が再び意識されるリスク相場となっている。そのなかで、ポンドは堅調。この日発表された英小売売上高が事前予想を上回ったことが買いを誘った。ポンドドルは一時1.21台乗せ。ユーロ相場は方向感に欠ける展開。ユーロドルは1.11台半ばでの揉み合い。
ドル円は105円台後半での取引。今日は荒っぽい相場展開となっている。日本時間午後3時台に105.90近辺から突然買われ、106.78レベルまで急伸した。その後、106.30付近でいったん相場が落ち着くも、中国が、習氏とトランプ氏の合意を米国が破った、新たな10%関税で、との一報が流れると、106円割れから105.70近辺へと再び下落し、本日安値を更新した。欧州株や米株先物は前日の大幅下落からの反発がみられたが、中国の報道で再びマイナス圏に転じている。米10年債利回りは一時1.51%台まで一段と低下した。米中貿易戦争が意識されるリスク相場が再燃した。
ユーロドルは1.11台半ばでの取引。きょうは前日の下落が一服している。ロンドン市場では1.1158レベルまで高値を伸ばした。ただ、下値も1.1140近辺と狭いレンジ取引となっている。ユーロ円はドル円とともに上下動。ロンドン朝方に118.98レベルまで急伸したあとは118円割れへと押し戻されている。対ポンドでのユーロ売りも優勢で、上値が重い。この日は目立った欧州経済指標の発表は無かった。独ハンデルスブラッドによると、独政府は10月31日の無秩序な英EU離脱を想定、準備はおおむね完了している、としていた。ただ、特段の反応はみられなかった。
ポンドドルは1.21近辺での取引。1.20台半ばから1.21台に乗せると高値を1.2114レベルに伸ばした。7月の英小売売上高は前月比+0.2%と事前予想-0.2%から予想外のプラスとなった。前年比は+3.3%と事前予想+2.5%を上回った。ポンド相場は発表前から買われていたが、発表後にも堅調に推移した。さらに米債利回りが一段と低下したことがドル売り圧力となり、ポンドドルを下支えした。ポンド円は上に往って来い。ドル円の上下動とともに128.87近辺まで急伸したあとは、一時128円台割れまで反落。ただ、東京市場の127円台後半よりはポンド高水準を維持している。ユーロポンドは軟調。0.92台半ばが重く、一時0.9210近辺まで下落した。
minkabu PRESS編集部 松木秀明