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【NY市場】105.50円近辺まで下落後に106円台に戻す 景気後退のリスクも意識

見通し 

 きょうのNY為替市場、序盤は下げを加速させ、105.50円近辺まで下落する場面が見られた。106円ちょうど付近での押し目買い意欲も見られたものの再び105円台にブレイクしていた。

 米中対立への不安感から人民元が再び下落しており、市場はリスク回避の雰囲気を強めている。米株式市場は再び戻り売りが強まり、ダウ平均は一時589ドル安まで下落したほか、原油も50ドル台半ばまで下げ幅を拡大。本日はニュージーランドやインドが予想外の利下げを実施し、各国中銀が緩和に動き出す中で、各国の国債市場で利回りが低下している。市場では米中対立の激化をきっかけに景気後退のリスクも意識され始めているようだ。

 しかし、その一方でFRBの大幅利下げ期待も高まっている。ドル安の材料ではあるが、米株に買い戻しが強まったことで円高の動きが一服し、ドル円は106円台に戻している格好。

 ユーロドルは序盤は買い戻しが優勢となり、1.1240ドル近辺まで一時上昇。このような中で市場では、9月FOMCでの0.5%利下げの可能性を織り込み始めている。CMEがFF金利先物の取引から算出しているFEDウォッチでは、9月FOMCでの0.5%利下げ確率を35%まで高めている。先週はゼロに近かった。それに伴うドル売りの動きがユーロドルを押し上げているようだ。

 ただ、ECBも9月理事会で利下げが見込まれているが、0.1%の利下げがコンセンサスだが、0.2%の可能性も出てきているようだ。この日発表の6月のドイツ鉱工業生産が予想以上の減少となっており、ドイツ国債のイールドカーブもフラット化が進んでいる。

 ここに来て各国中銀が再び緩和強化の方向に舵を切る中で、市場では通貨安競争への懸念が強まっている。過去10年の通貨安競争の局面でユーロは高パフォーマンスを見せているとの指摘も出ていた。後半には株買い・ドル売りでユーロドルは伸び悩んでいる。

 ポンドドルは1.21ドル台半ばでの推移が続いた。8月に入って下げ止まってはいるものの、浮上の気配までは見せていない。ドル安もポンドの上値も依然として重い。EU離脱に関してジョンソン英首相は強硬姿勢を崩しておらず、休会明けの議会との対立も懸念されている。野党・労働党は不信任案を出すとの報道も流れているようだ。また、保守党内で対立も激化し、総選挙の可能性まで指摘されている。合意なき離脱への懸念が緩むことがない中、ポンド売りとドル売りに挟まれ、ポンドドルは身動きが取れないようだ。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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