【ロンドン市場】リスク回避一服で、これまでの値動きに調整入る
6日のロンドン市場は、調整主導の展開。東京午前に人民元安が一服したことを好感して、日本株、アジア株などで株式市場は急落から落ち着く兆しがみられた。この流れを受けて欧州株や米株先物は反発している。相場の落ち着きを背景に、ロンドン勢はポジション調整の動きが中心となっている。ドル円は東京市場で107円台をつけたあとは反落しており、ロンドン市場では106円台前半での取引。ユーロドルは東京市場で1.12台乗せから1.12台割れまで上に往って来いとなったが、ロンドン市場では1.12ちょうど付近から1.1220近辺までの小動きとなっている。一方、ポンドドルは1.21台半ばでの揉み合いから上放れて、高値を1.22台乗せへと伸ばした。総じて今週続いたドル安の流れは一服している。ロンドン勢は、ユーロ売り・ポンド買いの動きを強めており、前日NY市場での上昇を消した。この影響でユーロ円は119円台前半で上値重く、ポンド円は129円台後半で底堅く推移している。この日は、7月独製造業受注が予想を上回り、7月独建設業PMIが前回から低下したが、目立った反応はみられなかった。EU報道官は、英国と離脱について協議する姿勢を示したが、合意なき離脱への準備をしている、とも述べており譲歩する可能性は低いようだ。
ドル円は106円台前半での取引。東京市場で107円台をつけたあとは反落しており、ロンドン市場では上値が重くなっている。ただ、欧州株や米株先物は堅調に推移しており、リスク警戒感は後退している。米10年債利回りも1.76%近辺まで上昇。ドル円は東京市場で105円台半ばから107円台乗せまで急反発したことで、ロンドン時間には買われ過ぎの調整が入ったもよう。
ユーロドルは1.12近辺での取引。東京市場で1.1250レベルまで上に往って来いとなったあと、ロンドン市場は小動き。1.12割れでは買いが入る一方、上値も1.1210台までのとどまっている。この日はユーロポンドに売りが持ち込まれており、ユーロの上値が抑えられている。ユーロ円は119円台前半でじり安となり、119.50手前から119.10近辺へと水準を下げている。この日は、7月独製造業受注が予想を上回り、7月独建設業PMIが前回から低下したが、目立った反応はみられなかった。米10年債利回りは上昇しているが、独10年債利回りは引き続き過去最低水準近辺で推移している。
ポンドドルは1.21台後半での取引。1.21台半ばでの揉み合いから上放れて、高値を1.2210レベルまで伸ばした。ポンド円は東京市場で130円台乗せまで買われたあとは129円台半ばから後半での揉み合いとなっている。この日はユーロ売り・ポンド買いのフローが持ち込まれており、前日NY市場での上昇を消している。0.92台前半から0.9170近辺まで下押しされる場面があった。ただ、足元ではポンド買いの動きも一服してきている。EU報道官は、英国と離脱について協議する姿勢を示したが、合意なき離脱への準備をしている、とも述べており譲歩する可能性は低いようだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明