【東京市場】大きく振幅、不安定な動き
朝方はNY市場夕方に出された米国が中国に対して為替操作国認定との報道の影響でドル売りが強まった。ドル円は105円50銭台まで大きく値を崩す展開。ユーロドルが1.12ちょうど近辺から1.1250近辺までドル売りの動きなども。
昨日960ドル安まで値を崩し、終値でも700ドルを超える下げとなった米ダウ平均が時間外でさらに500ドルを超える下げとなるなど、株安の動きが強まり、クロス円も軒並みの下げに。
しかし10時10分台の中国人民銀行による対ドル基準値設定が7.00を下回る水準で決まり、一気に雰囲気が変化。ドルの買い戻し、株の買い戻しが強まる展開に。株に関しては午後一まで売りの流れが継続も、午後に入ってドル高が進行。さらに米株先時間外の買い戻しが広がり、ダウ平均先物が大きくプラス圏に値を戻す中で、ドル円は107円台まで回復する動きに。
1.67%台まで下げていた米10年債利回りが1.76%台まで上昇するなど長期債利回りの回復もドル高円安に寄与した。
13時半の豪中銀政策金利発表は大方の予想通り据え置き。ごく一部で3会合連続利下げ期待が見られたこともあり、若干の豪ドル買いも、動きは限定的に。声明で追加緩和の可能性を強調しており、豪ドル買いに慎重姿勢も。
minkabu PRESS編集部 山岡和雅