FOMC0.25%の利下げ、予防的措置協調でドル買いも限定的
FOMC0.25%の利下げ、予防的措置協調でドル買いも限定的
利下げサイクルに入ったわけではないとしたが
利下げが一回とは言っていないとの発言もあり、動きにくい。
FOMCでの投票では二人が据え置きに投票
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《7/31 水曜日》
ドル円 ユーロドル ユーロ円
始値 108.78 1.1145 121.21
高値 108.95 1.1161 121.38
安値 108.45 1.1132 120.88
終値 108.61 1.1155 121.15
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《7/31 水曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経 21521.53 -187.78
DOW 26864.27 -333.75
S&P 2980.38 -32.80
Nasdaq 8175.42 -98.20
FTSE 7586.78 -59.99
DAX 12189.04 +41.80
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《7/31 水曜日の商品市場》
NY原油先物9月限(WTI)(終値)
1バレル=58.58(+0.53 +0.91%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1437.80(-4.00 -0.28%)
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《7/31 水曜日に発表された主な経済指標》
【韓国】
鉱工業生産(6月)8:00
結果 0.2%
予想 0.3% 前回 -1.7%(前月比)
【英国】
GFK消費者信頼感(7月)8:01
結果 -11
予想 -13 前回 -13
ネーションワイド住宅価格指数(7月)15:00
結果 0.3%
予想 0.2% 前回 0.1%(前月比)
結果 0.3%
予想 0.1% 前回 0.5%(前年比)
【中国】
製造業PMI(7月)10:00
結果 49.7
予想 49.6 前回 49.4
非製造業PMI(7月)10:00
結果 53.7
予想 54.0 前回 54.2
【豪州】
消費者物価指数(2019年第2四半期)10:30
結果 0.6%
予想 0.5% 前回 0.0%(前期比)
結果 1.6%
予想 1.5% 前回 1.3%(前年比)
結果 0.4%
予想 0.4% 前回 0.3%(刈り込み平均・前期比)
結果 1.6%
予想 1.5% 前回 1.6%(刈り込み平均・前年比)
結果 0.4%
予想 0.4% 前回 0.1%(加重平均・前期比)
結果 1.2%
予想 1.2% 前回 1.2%(加重平均・前年比)
【ユーロ圏】
小売売上高(6月)15:00
結果 3.5%
予想 0.5% 前回 -1.7%(-0.6%から修正)(前月比)
結果 -1.6%
予想 0.6% 前回 3.8%(4.0%から修正)(前年比)
ドイツ失業率(7月)16:55
結果 5.0%
予想 5.0% 前回 5.0%
ドイツ失業者数(7月)16:55
結果 0.1万人
予想 0.2万人 前回 -0.1万人
ユーロ圏失業率(6月)18:00
結果 7.5%
予想 7.5% 前回 7.6%(7.5%から修正)
ユーロ圏GDP・速報値(第2四半期)18:00
結果 0.2%
予想 0.2% 前回 0.4%(前期比)
結果 1.1%
予想 1.0% 前回 1.2%(前年比)
ユーロ圏消費者物価指数・速報値(7月)18:00
結果 0.9%
予想 1.0% 前回 1.1%(コア・前年比)
結果 1.1%
予想 1.1% 前回 1.3%(前年比)
【香港】
実質GDP(前期比)(2019年第2四半期)17:30
結果 -0.3%
予想 0.9% 前回 1.3%(前期比)
実質GDP(前年比)(2019年第2四半期)17:30
結果 0.6%
予想 1.5% 前回 0.6%(前年比)
【米国】
MBA住宅ローン申請指数(07/20 – 07/26)20:00
結果 -1.4%
予想 N/A 前回 -1.9%(前週比)
【南アフリカ】
貿易収支(6月)21:00
結果 44億ランド
予想 42億ランド 前回 17億ランド
【ブラジル】
雇用統計(6月)21:00
結果 12.0%
予想 12.0% 前回 12.3%(失業率)
中銀政策金利(7月)1日6:14
結果 6.00%
予想 6.25% 前回 6.50%
【米国】
ADP雇用者数(7月)21:15
結果 15.6万人
予想 15.0万人 前回 11.2万人(10.2万人から修正)(前月比)
シカゴ購買部協会景気指数(PMI)(7月)22:45
結果 44.4
予想 51.0 前回 49.7(シカゴ購買部協会景気指数(PMI))
FRB政策金利 1日3:00
結果 2.00-2.25%
予想 2.00-2.25% 現行 2.25-2.50%
【カナダ】
実質GDP(前月比)(5月)21:30
結果 0.2%
予想 0.1% 前回 0.3%
鉱工業製品価格(6月)21:30
結果 -1.4%
予想 -0.2% 前回 -0.1%(0.1%から修正)(前月比)
原材料価格指数(6月)21:30
結果 -5.9%
予想 -3.0% 前回 -2.4%(-2.3%から修正)(前月比)
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《7/31 水曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【中国】
*習近平国家主席
中国経済は、困難や問題を抱えつつも、長期的なトレンドが良好であることは間違いない。
構造改革を堅持し、経済成長の新たなけん引安を探るべき。
リスクに十分に備え、課題を機会に転換すべき。
*新華社
米中、農産品の輸入などを貿易交渉で議論。
次回の会合は9月を予定。
【米国】
*FOMC声明
バランスシート縮小は8月1日で終了。
先行きへの不確実性が残る。適切に行動へ。
世界情勢とインフレ抑制を利下げの論拠に指摘。
ジョージ・カンザスシティ連銀総裁とローゼングレン・ボストン連銀総裁
が据え置き主張。
この先の金利の協議については、経済指標を監視し続ける。
雇用は底堅い。失業率は低水準。
家計支出は上昇しているが、企業の設備投資は軟調。
*パウエルFRB議長
利下げは下方リスクに対する保険が狙い。
指標は力強さを示す
米経済の見通しは良好。
利下げはインフレを目標まで引き上げるのが狙い。
上半期を過ぎ、経済は健全なペースで成長。
賃金は上昇。特に低賃金労働者の賃金が上昇。
6月の雇用統計は力強かった。指標は力強さを示す。
第2四半期のGDPは予想に近い。
2四半期連続で製造業は軟化。
海外の成長には失望。
他国の中銀は緩和もしくはそれを検討している。
FOMCはなお、好ましい基調の見通しを維持。
今回の利下げはサイクル中盤での政策調整と考える。
最近、米経済は信頼感が回復。
利下げは保険とリスク管理の面を持っている。
貿易政策を非難しない。それは我々の仕事ではない。
サイクル中盤は利下げサイクルとは違う。
利下げは緩和サイクルの開始を必ずしも意味しない。
一度きりの利下げだとは言っていない。
ホワイトハウス
中国は米農産物の購入増加のコミットメントを確認。
協議は建設的だった。
9月初旬に再協議。
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《本日予定されている主な経済指標》
【韓国】
消費者物価指数(7月)8:00
予想 0.0% 前回 -0.2%(前月比)
予想 0.8% 前回 0.7%(前年比)
【ユーロ圏】
ドイツ製造業PMI・確報値(7月)16:55
予想 43.1 前回 43.1
ユーロ圏製造業PMI・確報値(7月)17:00
予想 46.4 前回 46.4
【英国】
CIPS製造業PMI(7月)17:30
予想 47.7 前回 48.0
英中銀政策金利 20:00
予想 0.75% 現行 0.75%
【香港】
小売売上高(6月)17:30
予想 -1.9% 前回 -1.3%(価額ベース・前年比)
予想 -2.0% 前回 -1.7%(数量ベース・前年比)
【ブラジル】
鉱工業生産(6月)21:00
予想 -6.1% 前回 7.1%(前年比)
【米国】
新規失業保険申請件数(27日までの週)21:30
予想 21.2万件 前回 20.6万件
ISM製造業景気指数(7月)23:00
予想 52.0 前回 51.7
建設支出(6月)23:00
予想 0.3% 前回 -0.8%(前月比)
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【東京市場】豪ドルCPI後に上昇
ドル円は朝から15銭レンジ、ユーロドルは11ポイントレンジなど、小動きの展開が続いている。
FOMCを今晩に控え、様子見ムードが広がっている。
動きが見られたのがオセアニア通貨。朝から軟調地合いが目立った豪ドルは、10時の中国製造業PMIが予想を上回ったものの、好悪判断の境目である50を割り込んだことで売りが強まる展開に。しかし、10時半に発表された豪第2四半期消費者物価指数で、総合や刈込平均が予想を上回り、基調インフレ率も予想に反して横ばいとなったことで、利下げ期待が後退し、一転して買い戻しに。
NZドルは中国製造業PMIと同時に出たANZ企業景況感が悪化したことなども嫌気されて売りが出る流れに。対ドルで0.66を割り込み0.6580台まで。
【ロンドン市場】FOMC控え、様子見
ユーロ売りの動きが若干優勢も動きは限定的。
フランスGDP、イタリアGDPなどがともにさえず、ユーロ売りに。
ユーロ圏全体のGDPも前回から鈍化している。
もっとも、FOMCを控えており、積極的な動きは見られず、様子見ムード
ドル円はクロス円の売りもあり若干頭が重いが、値幅は狭い。
【NY市場】FOMC後に109円ちょうど近辺
注目のFOMCは0.25%の利下げ。
ただ、全会一致ではなく2名の据え置き主張が出た。
また、議長会見では予防的な利下げを強調。
利下げサイクルに入ったわけではないとしたことで
ドル買いの動きにつなった。
尤も、利下げは一回だけではないと言及したことで
頭も抑えあれた。
【本日の見通し】FOMC後の動きを模索
FOMCは0.25%の利下げ、
利下げサイクルは否定も追加緩和の可能性を示唆と
今後の選択肢が広い格好となっている。
ドル安が一気に進む可能性は後退も
109円近辺の売りを崩し切れておらず上値も限定的。
追加利下げの可能性を残したことで、積極的なドル買いに慎重姿勢も。
米中協議も材料とはしにくい。
次回9月に米国で協議との報道は好材料ではあるが
次回会合まで(夏休み期間で仕方ないとはいえ)間があくことなどが
ドル買いを躊躇させそう。
このまま8月の夏枯れ期間はレンジ取引が中心となる可能性も。
崩れるとするとクロス円からの可能性。
合意なき離脱への備えが進むポンド売りからのポンド円の下げや
景気鈍化懸念が強いユーロ売りからユーロ円の下げが重石となると
ドル円も売りが出る可能性。
【本日の戦略】レンジを意識
レンジ取引を意識。底堅さはあるが
デイトレであれば109円超えまでは売りから入る手も。
109円超えでいったんストップ。
スウィングはレンジを見極めつつ次の方向性を探る展開に。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません