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合意なき離脱への警戒強まり、ポンド売り広がる

見通し 

合意なき離脱への警戒強まり、ポンド売り広がる

ドル円ではドル高円安優勢に、下値での買い意欲みられる
FOMCにらんだ動き。

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《7/29 月曜日》
ドル円  ユーロドル ユーロ円
始値  108.68  1.1127  120.96
高値  108.90  1.1151  121.30
安値  108.42  1.1113  120.74
終値  108.78  1.1145  121.21

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《7/29 月曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  21616.80 -41.35
DOW   27221.35 +28.90
S&P    3020.97 -4.89
Nasdaq  8293.33 -36.88
FTSE   7686.61 +137.55
DAX   12417.47 -2.43
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《7/29 月曜日の商品市場》
NY原油先物9月限(WTI)(終値)
1バレル=56.87(+0.67 +1.19%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1433.30(+1.10 +0.08%)
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《7/29 月曜日に発表された主な経済指標》

目立った経済指標の発表はありませんでした

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《7/29 月曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*ポンペオ国務長官
人々に直接対話したいとイランに提案も、受け入れられなかった。
ハメネイ師は国民が真実を耳にすることを恐れ、私には同様の機会を与えたがらない。

*イエレン前FRB議長
FOMCでの金融政策動向、小幅な利下げ支持に傾いている。
状況が変わらない限り、大規模な緩和へのスタートとは考えられない。
労働市場は依然として堅調も物価が低すぎる。

*トランプ米大統領
FEDは金利について何もしていない。
欧州や中国は金利引き下げを計画している。
FEDはおそらく将来もわずかしか利下げしない。
トランプ米大統領、小幅のFEDの利下げでは「不十分だ」。

【日本】
*内閣府年央試算
20年度消費者物価+0.8%
19年度実質GDP成長率+0.9%(1月見通し+1.3%)
20年度実質GDP成長率+1.2%
19年度名目GDP成長率+1.7%(1月見通し+2.4%)

*茂木再生相 
日米貿易交渉、8月1、2日にワシントンで閣僚級協議。
先行きのリスクは通商問題、中国経済などに留意。
リスク顕在化なら機動的なマクロ経済政策を躊躇なく実行。
専門的技術的観点から議論深まった-日米貿易事務レベル協議。
「もう日は高くない」という思いで交渉に臨む。
堅調な雇用情勢、内需は設備投資含め底堅い。
雇用所得環境の改善続き、内需下支えする。
年央試算は実現できると思う。

【英国】
*ラーブ英外相
合意なき離脱への準備を加速する。

*英首相報道官
離脱合意の再交渉せずとのEUの考えが変化すること望む。
離脱合意が変わらなければ、合意なき離脱の準備に焦点移す。

*ジョンソン英首相
EUとの新たな自由貿易協定が必要。
合意の有無にかかわらず10月31日に離脱する。
合意する機会はいつでもある。
常識があれば合意できるはず。
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《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
日銀政策金利 時刻未定
予想 -0.1% 現行 -0.1%

失業率(6月)8:30
予想 2.4% 前回 2.4%

有効求人倍率(6月)8:30
予想 1.62 前回 1.62

鉱工業生産・速報値(6月)8:50
予想 -1.7% 前回 2.0%(前月比)
予想 -2.0% 前回 -2.1%(前年比)

【ユーロ圏】
フランスGDP・速報値(第2四半期)14:30
予想 0.3% 前回 0.3%(前期比)
予想 1.3% 前回 1.2%(前年比)

ドイツGFK消費者信頼感(8月)15:00
予想 9.7 前回 9.8

ユーロ圏消費者信頼感・確報値(7月)18:00
予想 -6.6 前回 -6.6

ユーロ圏業況判断指数(7月)18:00
予想 0.10 前回 0.17

ドイツ消費者物価指数・速報値(7月)21:00
予想 0.3% 前回 0.3%(前月比)
予想 1.5% 前回 1.6%(前年比)

ドイツ調和消費者物価指数・速報値(7月)21:00
予想 0.3% 前回 0.3%(前月比)
止す 1.3% 前回 1.5%(前年比)

【スイス】
KOF先行指数(7月)16:00
予想 93.3 前回 93.6

【米国】
個人支出(6月)21:30
予想 0.3% 前回 0.4%(前月比)

個人所得(6月)21:30
予想 0.4% 前回 0.5%(前月比)

PCEデフレータ(6月)21:30
予想 1.5% 前回 1.5%(前年比)

PCEコアデフレータ(6月)21:30
予想 0.2% 前回 0.2%(前月比)
予想 1.7% 前回 1.6%(前年比)

S&Pケースシラー住宅価格(5月)22:00
予想 2.40% 前回 2.54%(20都市・前年比)

コンファレンスボード消費者信頼感指数(7月)23:00
予想 125.0 前回 121.5

中古住宅販売成約指数(6月)23:00
予想 0.4% 前回 1.1%(前月比)

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【東京市場】ドル円は振幅

 週明けの東京市場、先週末のNY市場で米第2四半期GDPの好結果にも関わらず上値トライが限定的なものにとどまったこともあり、朝方はドル売りがやや優勢に。ドル円は108円台半ばを割り込み一時108円42銭近辺まで。もっとも30日、31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に突っ込んだドル売りにも慎重姿勢が見られ、下げ一服後は買い戻しが優勢に。午後に入っても買い戻しの流れは続き、下げ分をほぼ解消する形で108円60銭台を回復した。
 
 ユーロドルは1.1120-39の19ポイントレンジ。ECB理事会後に振幅を見せた後は、レンジ取引が続いている。

 ここにきて合意なき離脱リスクが強まるポンドは対ドルで1.23台後半推移。週末にはゴーブ国務相が合意なき離脱は今や極めて現実的な可能性と英紙に寄稿しており、週明けも警戒感が継続する中で、ポンドの頭が重い展開となっている。

【ロンドン市場】ポンド売り強まる

 ポンドがもう一段の下げとなっている。
週末の英紙でゴーブ英国務相が合意なき離脱は今や極めて現実的な可能性との認識を示したことに加え
ラーブ英外相が合意なき離脱への準備を加速と発言しており、
ジョンソン新政権が合意なき離脱への動きを強めていることが背景に。

 ジョンソン政権誕生で保守党の支持率が急上昇しており
労働党との差も広げたことで、総選挙に打って出る可能性も指摘されており
警戒感が広がっている。

 ドル円はもみ合い、ユーロドルも小動き、ポンド安が重石も1.1100手前の買いがしっかり。

【NY市場】ドル買い強まる

 ドル円は108円90銭近辺まで上昇。ドル全般に上昇。
ポンド売りドル買いが主導しており、ポンドドルは1.2210割れと
東京朝から150ポイント超の下げに。
合意なき離脱への動きを急速に進めるジョンソン政権への警戒感などが重石に。

 ユーロドルは1.1150近辺と、買い戻しが広がった。
ユーロポンドでのユーロ買いポンド売りの動きに加え、
1.1100手前の買いを意識した短期的な調整も。

【本日の見通し】FOMC控えドルはしっかりも動きは限定的か。

 今日、明日のFOMCを控えて、積極的な動きを手控える流れもありそう。
基調はドル買いドル円に関してはドル高の勢いはゆっくりも
押し目は鈍く、下がったところでは買いが出る流れに。

 ポンドは下げがどこまで続くか。
戦時内閣として、EU離脱に向けた動きを積極化しているジョンソン政権。
バークレイEU離脱担当相に加え、ラーブ外相が副首相格として交渉を担当
合意なき離脱準備担当にゴーブ国務相、
さらにジャビド財務相、コックス法務長官というEU離脱派メンバーで固めたチームで
EUとの交渉及び交渉がうまくいかなかった場合の離脱強行実施に動いている。

 ジョンソン氏以外からも合意なき離脱への強い意志が示された週末からの動きで
市場は警戒感を一気に強めた格好で、当面頭の重い展開に。

 党首選の中で、穏健派の代表で会ったハント前外相ですら
バックストップには否定的であったことから、
保守党としてバックストップ含みでの離脱合意はまずない。
保守党の支持率が急上昇している中で、総選挙を実施すると、
保守党の勢力拡大(及びブレグジット党の議席確保)で
強行離脱の流れがさらに強まる可能性もあるだけに、
合意なき離脱への警戒感は当面続くとみられる。

 ポンド以外は基本FOMC待ち。
一部で今日の日銀金融政策決定会合でフォワードガイダンスの変更があるのではとの思惑も
明日のFOMC結果発表で利下げが示される中では逆効果との観測もあり
期待はやや薄い。

【本日の戦略】ドル円はレンジ取引意識

 ドル円レンジ取引を意識
目先はドル買い優勢も、
FOMCを前に調整が入る可能性があり、
あっさり109円台乗せなどがない限りは
いったん調整局面もありそう。

 ポンドは戻り売りの流れか。
売りが出た後及びFOMC前にここからの突っ込んだ売りはリスクが高いが
戻りでは売りが出てきそう。

 ユーロは1.1100手前の買いが意識されておりFOMCまではやりにくい印象。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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