広告を非表示にする
ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

【NY市場】FOMC控える中でドル円は108.90円近辺まで一時上昇 ポンドは下げ止まらず

見通し 

 きょうのNY為替市場はドル買いが続いており、ドル円は108円台後半に上昇。ロンドンフィキシングにかけ上げ幅を拡大し、108.90円近辺まで一時上昇した。

 ドル円は底堅い推移を続けている。今週のFOMCでは0.25%の利下げが確実視されており、既に織り込まれているが、その後のパウエルFRB議長の発言などに注目が集まっている。ただ、先週末の米GDPもそうだったが、6月FOMC以降の経済指標は好調な内容が多く、市場の期待ほど利下げは出来ないのではとの見方も出ている。米経済指標だけからは利下げは正当化できない。FRBは世界経済や貿易問題の不透明感からの予防的利下げとしているが、限界はありそうだ。

 一方でECBは再び追加緩和モードにシフトしており、英国は合意無き離脱への警戒感が高まっている。欧州通貨に対するリスク意識が高まる中、消去法的なドル買いが断続的に出ているのかもしれない。

 FOMCを前にトランプ大統領の口先介入が続いている。大統領はツイッターで、「米金融当局の動きは全て誤っている。小幅な利下げでは不十分だが、いずれにせよ我々は勝利する」とツイートした。ただ、為替市場の反応はいまのところ限定的。

 ユーロドルはNY時間に入って買い戻しが優勢となり、1.1150ドル近辺まで下げ渋った。きょうも1.11ドル台前半まで下落していたが、1.11ドル台は維持されている格好。先週もECB理事会後に何度か1.11ドルちょうどを試す動きが見られたが、その付近での押し目買い意欲はかなり強いようだ。ただ、ユーロに関しては先週の理事会でECBが緩和姿勢に明確に転じており、9月には利下げと資産購入再開、そして、金利階層化などが具体的にアナウンスされるものと思われる。

 ユーロ圏経済の見通し悪化が続いており、インフレも牽引力が欠如している。一向に回復の兆しは見えず、ECBも緩和に舵を切る中で、しばらくはユーロの上値は重いとの見方は根強い。今週は7月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値の発表や、第2四半期のGDPの発表が予定されている。

 ポンドは下値模索が続き、ポンドドルは2017年3月以来の1.22ドル台前半まで下落した。ジョンソン英首相はEUに対してバックスストップ条項を削除するよう求めているが、EU側は断固として拒否している。ジョンソン英首相も合意なき離脱を準備する姿勢に言及しており、ポンドは売りを強めているようだ。更に一部からは早期の総選挙の可能性も指摘されている。その場合、労働党が政権をとる可能性もあり、いずれにしろポンドにとってはネガティブな材料と見られている模様。

 きょうの下げで完全に21日線から下放れる展開が見られている。心理的節目の1.20ドルが視野に入りそうな動きが出ている。過熱感を示すRSIは30を下回って来ており、売られ過ぎの水準に入っているものの、買い戻しの雰囲気は出ていない。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

為替ニュース/コラム

一覧を見る

注目ニュース

新着ニュース

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

主要通貨レート

直近24時間の重要経済指標

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます