【ロンドン市場】ポンド売り広がる、合意なき離脱への警戒感で

２９日のロンドン市場は、ポンド売りが広がっている。ジョンソン英政権で合意なき離脱への準備を進めるとの報道が相次いだことが背景。週末の報道で、ゴーブ英国務相が、ＥＵ側の頑なな態度を非難するとともに、合意なき離脱は今や極めて現実的な可能性との認識を示した。ラーブ英外相が合意なき離脱への準備を加速するとした。英首相報道官は定例会見で、離脱合意が変わらなければ、合意なき離脱の準備に焦点移す、と記者会見で表明した。合意なき離脱への警戒感は高まるばかりとなっている。ポンドドルは1.23台前半へ、ポンド円は133円台後半へと一段安。ユーロポンドは0.90台乗せへと上昇。ユーロドルは1.11台前半で、ユーロ円は120円台後半での揉み合い。ドル円は108.60近辺に膠着している。総じてあすの日銀決定会合や、あさっての米ＦＯＭＣ待ちのムードとなっている。

ドル円は108円台後半での取引。東京市場では一時108.42レベルまで下落したが、その後は反発している。ロンドン市場では108.60近辺で10銭程度の狭いレンジで揉み合っている。あすの日銀決定会合では、フォワードガイダンスの調整や展望リポートでの見通し下方修正などへの思惑があるようだが、月末の米ＦＯＭＣ会合を控えて動きにくい状況となっていた。

ユーロドルは1.11台前半での取引。東京市場でつけた1.1139レベルを高値にロンドン序盤には1.1117レベルまで反落。その後は1.1120台での揉み合いが続いている。ユーロ円は120.80-90レベルと東京市場からのレンジ内にとどまっており、目立った動きをみせていない。対ポンドでは買われているが、ユーロ独自の材料には欠けている。この日は主要なユーロ圏経済統計発表はなかった。

ポンドドルは1.23台前半での取引。1.23台後半から売り圧力が継続しており、足元では1.23ちょうど付近へと下押しされている。ポンド円は134円台前半から売りが継続し、133.60台へと下落している。ジョンソン英政権で合意なき離脱への準備を進めるとの報道が相次いだことが背景。週末の報道で、ゴーブ英国務相が、ＥＵ側の頑なな態度を非難するとともに、合意なき離脱は今や極めて現実的な可能性との認識を示した。ラーブ英外相が合意なき離脱への準備を加速するとした。英首相報道官は定例会見で、離脱合意が変わらなければ、合意なき離脱の準備に焦点移す、と記者会見で表明した。合意なき離脱への警戒感は高まるばかりとなっている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明