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【NY市場】ドル円は108円台に上昇 米中協議への期待が高まる

見通し 

 きょうのNY為替市場はドル買いがやや優勢となり、ドル円は108円台に上昇。108円ちょうど付近に来ている21日線を回復してきており維持できるか注目される展開。今週のECB理事会をにらんでユーロが対ドルで下落しており、それに伴うドル買いの動きがドル円にも波及しているようだ。今月末のFOMCで0.5%の大幅利下げまではないとの見方も引き続きドル円をサポート。株式市場が底堅く推移していることも、センチメントを維持しているものと思われる。

 ただ、108円台の上値を積極的に試す動きまでは出ていない。ECB理事会やFOMCと伴に、来週は米中閣僚級協議なども予定されており、今月の一連のイベントの結果を待ちたい雰囲気も強いようだ。

 午後になって「米交渉担当者が29日に中国を訪問し、対面での協議に臨む」と伝わったことで、米中協議への期待が高まった。ドル円も買いの反応を見せたが、ライトハイザーUSTR代表と数名の担当者が上海を訪問し、水曜日まで滞在する予定のようだ。

 一方、ユーロドルは一本調子の下げを演じ、1.11ドル台半ばまで下げ幅を拡大した。きょうの下げで強いサポートとなっていた1.12ドルちょうどをブレイク。6月以降のリバウンド相場は終了の兆候を明確にしており、早期に1.12ドル台に戻せるか注目される展開。目先の下値サポートとしては5月安値の1.11ドル台前半が意識される。

 今週のECB理事会を巡ってユーロは上値が重い。市場では、今回は政策は据え置きが濃厚なものの、フォワードガイダンスの修正やドラギ総裁の会見で9月に中銀預金金利(-0.4%)の0.1%引き下げを示唆してくるものと見られている。また、量的緩和(QE)を再開への道筋も示すとも予想されており、9月の利下げ時に具体策を発表すると見られている。月間300億ユーロの債券購入などが噂されているようだ。

 ポンドドルは1.24ドル台半ばでの推移。きょうは次期首相を決める与党保守党の党首選の結果が公表され、下馬評どおりにジョンソン氏が勝利した。まもなく次期首相に就任する方向。大方の予想通りでもあり、市場は大きな反応は示していないが今後、10月末のEU離脱期限に向かって波乱含みの展開が予想されている。ジョンソン氏は10月末の離脱にこだわっており、合意無き離脱の可能性も準備すべきと言及してきた。

 今後、メイ首相が結んだ離脱協定を巡ってEUと再交渉を模索することが予想されるが、EUは変更はしない姿勢を強めている。自体が打開できない場合、EU離脱の取り下げや2回目の国民投票、総選挙のシナリオも想定されるが、総選挙は保守党が政権を失う可能性があり、それは避けて来るものと見られている。EU離脱の取り下げや2回目の国民投票もいまのところは可能性が小さいと見られている中、市場では離脱期限延長を模索するというのが最も可能性の高いシナリオと見られているようだ。いそれにしろ、英中銀の利上げ期待も後退する中でポンドの上値は追いにくい状況に変わりはなさそうだ。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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