【東京市場】ドル円しっかり、来週のFOMCを控えて調整中心
22日の東京外国為替市場で、ドル円は108.07円付近まで水準を切り上げた。月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅な利下げ観測が後退している。このところ堅調な米経済指標が目につくことが背景。
ただ、景気や物価の下振れリスクを考慮して、来月以降も米連邦準備理事会(FRB)が緩和的な金融政策方針を維持するとの見方が根強く、ドル円の上値は伸びていない。中国商務省が、欧州連合(EU)や日本、韓国などの一部ステンレス製品に反ダンピング関税を課すと発表したこともドル円の重し。
ドル円に連動し、ユーロ円は121円前半、ポンド円は135円前半、豪ドル円は76円前半まで水準を切り上げた。
ユーロドルは1.12ドル前半で小動き。今週の欧州中央銀行(ECB)理事会を控えて模様眺めムードが強い。ECBは利下げや資産購入の再開に向けて地ならしを行うとみられている。
ポンドドルは1.25ドルちょうど前後でもみ合い。先週2017年4月以来の安値を更新した後に戻しているものの、EU離脱に向けた不透明感が根強く、下値探りの流れは変わらず。
minkabu PRESS編集部