イラン情勢など警戒しドル売り
イラン情勢など警戒しドル売り
米中関係は少し前向きで107円台を維持
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《6/21 金曜日》
ドル円 ユーロドル ユーロ円
始値 107.30 1.1293 121.17
高値 107.74 1.1378 122.13
安値 107.05 1.1283 120.95
終値 107.32 1.1369 121.99
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《6/21 金曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経 21258.64 -204.22
DOW 26719.13 -34.04
S&P 2950.46 -3.72
Nasdaq 8031.71 -19.63
FTSE 7407.50 -16.94
DAX 12339.92 -15.47
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《6/21 金曜日の商品市場》
NY原油先物8月限(WTI)(終値)
1バレル=57.43(+0.36 +0.63%)
NY金先物8 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1400.10(+3.20 +0.23%)
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《6/21 金曜日に発表された主な経済指標》
【日本】
全国消費者物価指数(5月)8:30
結果 0.7%
予想 0.7% 前回 0.9%(前年比)
結果 0.8%
予想 0.7% 前回 0.9%(生鮮食料品除くコア・前年比)
【ユーロ圏】
ドイツ製造業PMI・速報値(6月)16:55
結果 45.4
予想 44.6 前回 44.3
ドイツ非製造業PMI・速報値(6月)16:55
結果 55.6
予想 55.2 前回 55.4
ユーロ圏製造業PMI・速報値(6月)17:00
結果 47.8
予想 48.0 前回 47.7
ユーロ圏非製造業PMI・速報値(6月)17:00
結果 53.4
予想 53.0 前回 52.9
【英国】
公共部門ネット負債(5月)17:30
予想 32億ポンド 前回 50億ポンド
【香港】
消費者物価指数(5月)17:30
結果 2.8%
予想 2.8% 前回 2.9%(前年比)
国際収支(第1四半期)17:30
結果 366.0億香港ドル
予想 N/A 前回 403.9億香港ドル(420.8億香港ドルから修正)(経常収支)
結果 330.0億香港ドル
予想 N/A 前回 240.0億香港ドル(総額)
【カナダ】
小売売上高(4月)21:30
結果 0.1%
予想 0.2% 前回 1.3%(1.1%から修正)(前月比)
結果 0.1%
予想 0.4% 前回 1.8%(1.7%から修正)(コア・前月比)
【米国】
中古住宅販売件数(5月)23:00
結果 534万件
予想 530万件 前回 521万件(519万件から修正)
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《6/21 金曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【米国】
*香港紙サウスチャイナモーニング
G20サミットでの米中首脳会談を前に、両国の通商交渉チームが25日にも会合を開く見込み。
首脳会談を前に計画の取りまとめを模索。
*米加首脳会談、クリティカルミネラルについての両国での協力計画の策定方針で合意。
銅・マンガン・ガリウム・インジウム・リチウム・チタン・バナジウム・レアアースなど。
*トランプ米大統領
イランに対する攻撃が迫っていると警告、交渉呼びかけ。
(ロイター通信)
*クラリダFRB副議長
我々は低金利の世界にいる。
米国では2%のインフレ目標近辺。
欧州や日本は彼らが望む水準からは遠い状況。
成長の維持のために適切に行動する用意。
最近6-8週間で不透明感が高まっている。
貿易に関する不透明感がセンチメントの重石となっている。
米金融当局の独立性が脅かされているとは考えず。
FRBはその職務の遂行に専念している。(パウエルFRB議長の降格についての質問に)
(ブルームバーグとのインタビュー)
*トランプ大統領
イランに対する3箇所への空爆を承認した。
しかし、軍司令官に何人(イラン兵)が死ぬかと尋ねたところ、
150名との答えに米無人機撃墜に対する報復としては、相応で
はないと判断し中止した。
*米商務省
中国の5団体をブラックリストに追加。
*環球時報
米国が関税を維持するなら中国は合意しない。
*カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁
・0.5%の利下げとコアインフレが2%到達まで利上げ再開なし
のコミット求めた。
・インフレ期待が目標に戻るまでは積極的な行動が求められる。
・インフレ期待が低下する中、いま行動をとるべき。
【日本】
*浅川財務官
過度な変動見られる場合経済や金融市場に良くない。
為替について緊張感もって注視する。
必要な時は各国と協調。
世界経済、緩やかに回復との基調判断に変わりない。
全面的に黒田総裁の金融政策について信頼。
FOMCの結果、米金利動向への見方が変わった。
【ユーロ圏】
*トゥスクEU大統領
ブレグジット合意の再交渉の可能性はない。
EUは無秩序な離脱の回避を望んでいる。
米国とイランの緊張を非常に懸念している。
*ドラギECB総裁
景気回復は予想以上に弱いと欧州指導者らに説明。
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《本日予定されている主な経済指標》
【日本】
景気先行指数・改定値(4月)14:00
予想 N/A 前回 95.5
景気一致指数・改定値(4月)14:00
予想 N/A 前回 101.9
【シンガポール】
消費者物価指数(5月)14:00
予想 0.5% 前回 -0.3%(前月比)
予想 0.6% 前回 0.8%(前年比)
【ユーロ圏】
ドイツIfo景況感指数(6月)17:00
予想 97.5 前回 97.9
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【東京市場】米国とイランの緊張警戒
ドル円は一時107円05銭まで。大台を何とか維持したものの、頭の重い展開となった。昨日報じられたイラン革命防衛隊(IRGC)が米無韻偵察機グローバルホークを撃墜した件に関して、米国とイランとの緊張が高まるとの懸念がドル売り円買いを誘った。NYタイムズが、トランプ米大統領がイランへの攻撃を許可したものの、数時間後に撤回したと報じたことで、両国間の軍事衝突への懸念が広がったことも背景に。
朝から米債利回りが低下、リスク警戒の中での債券買い(債券価格上昇=利回り低下)が広がったことで、当初はドル全面安。
午後は円高が優勢でドル円はさらに下値トライ。
【ロンドン市場】ドル買い
ドルの買い戻しが優勢に。
週末を前にポジション調整が強まった。
欧州PMIの好結果を好感してユーロ円の下値が支えられ
ドル円の買い戻しが入りやすくなった面も。
ドル円は東京午後の107.05で一服感。大台維持で買い戻しが入りやす。
【NY市場】朝方ドル買いも続かず、ユーロはしっかり
ドル円は朝方買い戻しが強まり107.70円近辺まで。
しかしその後はドル円の買いが一服。米商務省が中国の5団体をブラックリストに追加などの報道が
ドル売り円買いにつながった。
ドル円は107円30銭近辺まで値を落としたもみ合いに。
【本日の見通し】下値リスク意識
先週末の東京市場でのドル安トライは107.05円近辺までと、大台を何とか維持した。
その後いったんは買い戻されたものの、NY午後には107円台前半に戻され
週明けも同水準での推移となるなど、頭の重い展開が続く。
今週末のG20サミットを前に突っ込んだ売り買いには警戒感が広がっているが
依然としてリスクは下方向。
米国とイランとの緊張もドル売りにつながっている。
107円台半ばからが重くなるようだと、G20を前に106円台トライも十分にありそう。
【本日の戦略】戻り売り
G20サミットまでは基本的にレンジ取引の可能性が高いが
リスクは下方向で、戻りは丁寧に売りたい。
107円台半ばからの売りを意識。
デイトレは早めの売り。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません