東京株式(大引け)=361円高、米株大幅高に追随し切り返し急
19日の東京株式市場は前日の米国株市場でNYダウなど主要指数が大幅高となった流れを継いで、日経平均も急速に切り返す展開となった。
大引けの日経平均株価は前営業日比361円16銭高の2万1333円87銭と急反発。東証1部の売買高概算は11億6763万株、売買代金概算は2兆365億2000万円。値上がり銘柄数は1910、対して値下がり銘柄数は187、変わらずは47銘柄だった。
きょうの東京市場はリスク選好ムードを一気に強める展開。トランプ米大統領がG20サミットに合わせて習近平国家主席との首脳会談を行う方針を示し、米中摩擦に対する行き過ぎた懸念が後退、これが米株高をもたらし、東京市場でも主力株をはじめ広範囲に買いを呼び込む格好となった。ECBドラギ総裁が前日の講演で追加金融緩和に前向きな発言をしたことも市場心理を強気に傾けた。業種別では33業種すべて上昇し、鉱業や石油など資源エネルギー関連が上位を占めた。また、中国景気の先行き不透明感から売り込まれていた半導体関連株に買いが目立ち全体相場を押し上げる格好となった。値上がり銘柄数は東証1部全体の約9割を占めた。ただし、先物を絡めた指数売買による影響も大きく、売買代金は2兆円をかろうじて上回ったものの引き続き厚みを欠いており、市場参加者不足を反映している。
個別では、売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>が大幅高、ソニー<6758>も高い。キーエンス<6861>も大きく買われた。東京エレクトロン<8035>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、SUMCO<3436>など半導体関連への買いも目立つ。トヨタ自動車<7203>も買い優勢だった。三桜工業<6584>、クボテック<7709>が値幅制限いっぱいに買われ、野村ホールディングス<8604>も活況高。ジャパンディスプレイ<6740>も商いを伴い上昇した。
半面、スシローグローバルホールディングス<3563>が急落、シスメックス<6869>、富士通<6702>も売りに押された。エニグモ<3665>、ディー・エル・イー<3686>が大きく水準を切り下げたほか、ダブル・スコープ<6619>も軟調。ヤマダ電機<9831>、インフォマート<2492>なども下落した。
出所:minkabuPRESS 株式情報
執筆者 : MINKABU PRESS
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