ドラギ発言を受け10年債利回り低下 フラット化が進む=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:41)
2年債 1.862(-0.007)
10年債 2.056(-0.038)
30年債 2.549(-0.034)
期待インフレ率 1.646(+0.023)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場、米10年債利回りは低下。ECBの年次シンポジウムがポルトガルのシントラで行われておりドラギ総裁が冒頭の演説で、「量的緩和はまだかなりの余地あり、見通しが改善しなければ、追加緩和が必要」との認識を示した。これを受け市場はECBの利下げ期待を高めており、欧州債利回りが低下する中、明日のFOMC結果発表を控えた米国債も利回りが下げている。
ただ、トランプ大統領の発言でG20での米中協議への期待感が高まっており、米株が大幅高となる中、利回りは下げ幅を縮小している。
10年債利回りは2.01%台まで低下した後、2.07%まで戻す展開。2年債も1.80%台まで低下後に1.86%まで戻す動き。
2-10年債の利回り格差は19(前日22)にフラット化。
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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