東京株式(大引け)=7円高、小幅続伸も全体の7割の銘柄が下落
週明け17日の東京株式市場は薄商いのなか売り買いが交錯し、日経平均は狭いレンジで方向感の伴わない動きに終始した。
大引けの日経平均株価は前週末比7円11銭高の2万1124円00銭と小幅続伸。東証1部の売買高概算は9億3471万株、売買代金概算は1兆6498億9000万円。値上がり銘柄数は570、対して値下がり銘柄数は1483、変わらずは90銘柄だった。
きょうの東京市場は前週末の米株市場が軟調だったこともあり、買い手控えムードが強かった。特に米国では半導体関連に売りが目立っており、東京市場もそれを引き継ぐ展開に。前週末に発表された中国の鉱工業生産など複数の経済指標が市場予測を軒並み下回ったことで、中国景気の先行き不透明感が重荷となっている。ただ、取引時間中は中国株や香港株が底堅さをみせたことや、外国為替市場でドル高・円安含みに推移したことがプラスに作用した。日経平均寄与度の高い一部の値がさ株が買われたことも、全体指数を下支えした。日経平均はわずかにプラス圏で着地したとはいえ、値下がり銘柄数が全体の約7割を占める状況で、TOPIXは当然ながらマイナス圏で着地。全体売買代金は約1兆6500億円にとどまり、引き続き市場エネルギー不足が顕著。
個別では、東証1部の売買代金で双璧のソニー<6758>、ソフトバンクグループ<9984>がいずれも堅調、ファーストリテイリング<9983>も商いを伴い高い。伊藤忠商事<8001>がしっかり、資生堂<4911>、花王<4452>も買い優勢だった。低位のディー・エル・イー<3686>が値上がり率トップに買われ、フリービット<3843>も値を飛ばした。森永乳業<2264>が物色人気となったほか、オハラ<5218>、エニグモ<3665>も大幅高に買われた。ユーグレナ<2931>も大きく上昇した。
半面、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体関連が売られ、武田薬品工業<4502>も軟調。日本電産<6594>、アンリツ<6754>も値を下げた。エイチーム<3662>が値下がり率トップに売られ、日本通信<9424>も大幅安。ヤーマン<6630>の下げも目立つ。レオパレス21<8848>が下落、レノバ<9519>、オプトラン<6235>も安い。
出所:minkabuPRESS 株式情報
執筆者 : MINKABU PRESS
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