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メイ英首相が辞任表明、ポンド相場振幅=ロンドン為替概況

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メイ英首相が辞任表明、ポンド相場振幅=ロンドン為替概況

 24日のロンドン市場は、ポンド相場が振幅した。序盤はユーロとともに対ドルでの買いが入った。前日NY市場からのドル売りの動きが再燃した格好。英小売売上高が予想ほどは落ち込まなかったことも買いを誘った。さらに、メイ英首相の辞任表明でポンドドルは一時1.27台乗せ、ポンド円は139円台乗せへと買われた。ただ、メイ首相辞任に対する各国政府や市場の評価はまだ定まらず、ポンドは上下動を繰り返している。ユーロドルは朝方に1.12台に乗せる動きをみせたが、すぐに1.11台後半に押し戻された。ユーロ円は122円台半ばから後半で振幅。ドル円は米債利回りの低下局面で109.40台へと下押しされたが、前日安値と並ぶ水準までの下げにとどまった。欧州株の上昇で次第にリスク回避圧力は一服。取引中盤にかけてはクロス円主導で円売り優勢に。

 ドル円は109円台後半での取引。序盤は米債利回りの低下とともに売りが先行、安値109.46レベルをつけた。ちょうど前日NY市場安値を並んだ格好。ただ、一段の下押しは免れており、取引中盤には109.70近辺へと反発している。欧州株や米株先物が堅調に推移しており、リスク警戒感は一服している。政府が月例経済報告を公表し、総括判断などが引き下げられたが市場は反応薄だった。

 ユーロドルは1.11台後半での取引。序盤は前日NY市場でのドル売りの流れが再開し、高値を1.1206レベルまで伸ばした。しかし、その後は再び1.1180台へと押し戻されており、方向感に欠ける取引になっている。ユーロ円は122円台半ばから後半での揉み合いとなっているが、取引中盤には高値を122.82レベルまで広げており、やや円売り優勢になっている。この日は主要な欧州経済指標発表がなく、欧州議会選を控えて様子見ムード。

 ポンドドルは1.26台後半での取引。メイ英首相の辞任表明をめぐって神経質な上下動となっている。序盤はユーロドルとともに買いが先行。英小売売上高が予想ほどは落ち込まなかったことも買いを誘った。さらに、メイ英首相の辞任表明でポンドドルは一時1.27台乗せた。しかし、すぐに売りが入る。取引中盤には再び買いが優勢となり、高値を1.2718レベルに更新。その後は再び売りに押されており、1.27台が定着しない展開。ポンド円も138円台後半から139円台半ばまで一時上昇したが、その後は上値を抑えられている。全般的には東京市場よりはポンド高水準での推移。メイ英首相は6月7日に保守党党首を辞任すると明言、次のリーダーが決まるまで首相職にとどまるとした。各国や市場の見方は様々で、まだその評価を下すのは時期尚早となっている。 
 
minkabu PRESS編集部 松木秀明

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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