ユーロ、ファンダメンタルズからは上値を積極的に追う材料は無さそう=NY為替
ユーロドルは買い戻しが続いており、1.1175ドル近辺まで上昇している。きょうの市場はリスク回避の雰囲気が強まる中、米景気の先行き不安が再び台頭している模様。そのような中、為替市場ではドル売りが強まっており、ユーロドルを押し上げている。
しかし、ユーロ自体に買い材料は無さそうだ。この日発表のユーロ圏やドイツの景況感指標は予想を下回る弱い内容だったほか、ECB議事録が公表されており、理事のハト派姿勢が示されている。複数の理事はインフレ率が目標を不快なほど下回っていると言及している。年後半に予定するしている長期資金供給プログラム(TLTRO)の実施条件を吟味することで合意していた。また、成長は年内に再び上向く公算が大きいとの見方は維持しているものの、曇り始めていることも示唆している。
ファンダメンタルズからはユーロの上値を積極的に追う材料は無さそうだ。
EUR/USD 1.1173 EUR/JPY 122.47 EUR/GBP 0.8823
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。