中国の対抗関税発動で109円ちょうど近くまでの売り
中国の対抗関税発動で109円ちょうど近くまでの売り
レンジがシフトし、円高圏推移続く
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《5/13 月曜日》
ドル円 ユーロドル ユーロ円
始値 109.78 1.1238 123.33
高値 109.83 1.1263 123.47
安値 109.02 1.1222 122.55
終値 109.30 1.1222 122.68
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《5/13 月曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経 21191.28 -153.64
DOW 25324.99 -617.38
S&P 2811.87 -69.53
Nasdaq 7647.02 -269.92
FTSE 7163.68 -39.61
DAX 11876.65 -183.18
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《5/13 月曜日の商品市場》
NY原油先物6月限(WTI)(終値)
1バレル=61.04(-0.62 -1.01%)
NY金先物6 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1301.80(+14.40 +1.12%)
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《5/13 月曜日に発表された主な経済指標》
【日本】
景気先行指数・速報値(3月)14:00
結果 96.3
予想 96.3 前回 97.1
景気一致異数・速報値(3月)14:00
結果 99.6
予想 99.6 前回 100.4
【トルコ】
経常収支(3月)16:00
結果 -5.9億ドル
予想 -10.0億ドル 前回 -7.3億ドル(-7.2億ドルから修正)
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《5/13 月曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【米国】
*トランプ米大統領
中国は今行動することが賢明。
次期大統領選で再選されれば中国にとってはるかに悪い条件が提案されることになる。
*クドロー米国家戦略会議委員長
トランプ大統領は中国との交渉で自分の主張を曲げないと見込まれる。
中国製品の関税引き上げによる米国経済への影響は最小限で済む。
日程は未定だが、USTR代表とムニューシン財務長官を中国が北京に招いている。
トランプ大統領と習近平国家主席が6月下旬の大阪サミットで会談する可能性。
*トランプ米大統領
中国は関税で報復すべきではない。
ただ事態が悪化するだけになる。
*クラリダFRB副議長
インフレ率は2%目標付近で推移している。
FOMCにおける2大使命を達成もしくはほぼ達成している。
*ローゼングレン・ボストン連銀総裁
中銀はインフレと失業とのトレードオフについて、より一層の研究必要。
現状の経済および金融政策見通しには言及せず。
*トランプ大統領
G20で中国の習主席と会う。
中国製品約3000億ドルへの関税はまだ決定していない。
G20でプーチン大統領とも会う。
*ムニューシン米財務長官
米中の貿易交渉はまだ継続中。
訪中の時期については調整中。
*FRB消費者インフレ期待調査
米消費者のインフレ期待は2017年以来の低水準
3年先のインフレ期待:2.7%(前回:2.9%)
消費の伸び:3.3%(前回:3.1%)
支出の伸び:3.3%(前回:3.1%)
所得の伸び:2.9%(前回:2.8%)
【中国】
*人民日報
米中貿易協議不調の責任は、対中関税を引き上げた米国がすべて負うべきである。
*新華社通信
米国は知的財産権に関するルールを悪用。
自国貿易保護のために知財権規定を利用している。
貿易保護ではなく、他国の発展抑制でもなく、国際協力の懸け橋として役立つべき。
*中国
一部の米製品に対する関税引き上げへ、6月1日から。
【ユーロ圏】
*マルムストロームEU委員(貿易担当)
米国による関税措置には即時に報復する。
ライトハイザー米通商代表と来週に会談する予定。
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《本日予定されている主な経済指標》
【日本】
国際収支(3月)8:50
予想 8470億円 前回 4892億円(貿易収支)
予想 29797億円 前回 26768億円(経常収支)
予想 16987億円 前回 19576億円(経常収支・季調済)
【ユーロ圏】
ドイツ消費者物価指数・確報値(4月)15:00
予想 1.0% 前回 1.0%(前月比)
予想 2.0% 前回 2.0%(前年比)
ドイツ調和消費者物価指数・確報値(4月)15:00
予想 1.0% 前回 1.0%(前月比)
予想 2.1% 前回 2.1%(前年比)
ドイツZEW景況感指数(5月)18:00
予想 5.0 前回 3.1
ユーロ圏鉱工業生産(3月)18:00
予想 -0.4% 前回 -0.2%(前月比)
予想 -1.0% 前回 -0.3%(前年比)
【インド】
卸売物価指数(4月)15:30
予想 3.00% 前回 3.18%(前年比)
【英国】
失業率(4月)17:30
予想 N/A 前回 3.0%
ILO失業率(3月)17:30
予想 3.9% 前回 3.9%(3カ月)
【米国】
輸入物価指数(4月)21:30
予想 0.7% 前回 0.6%(前月比)
予想 0.5% 前回 0.0%(前年比)
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【東京市場】リスク警戒継続
ドル円は午前中に109円60銭台まで値を落とす動き。先週末のNY市場午後に調整の買い戻しが強まり、110円台を回復する場面などが見られ110円に近いところで週の取引を終えたが、週明けトランプ大統領が中国に対する牽制の動きを継続したことや、対中関税リスト4への警戒感が重石となり、週明けはドル安円高でスタート。109円60銭を付けるところまで値を落とした後は、少し買い戻しが入り109円70銭台を中心としたもみ合いに。
中国人民元が大きく下落。ドル人民元が1月以来の6.9手前までドル高元安に。上海総合など中国株の売りも目立ち、中国売りの動きに。
【ロンドン市場】小動き
この時間帯は小動きに終始。
警戒感が継続も、ドル円は109円台後半でのもみ合い。
中東情勢が緊迫化し原油が上昇。
サウジ船籍のタンカーが襲われた(サボタージュアタック)などの報道が
NY原油の買いにつながる格好に。
【NY市場】リスク警戒強まる
中国が米国への対抗関税を発表しドル売り円買いの動きが広がった。
ドル円は109円ちょうどに近いところまで売りが出る流れ。
その後買い戻しも109円台前半での推移と頭の重さが続いている。
ユーロドルやポンドドルはドル安の動きにいったん上昇も続かず。
ユーロは今後のECBによる緩和措置などが意識されている。
【本日の見通し】リスク警戒継続へ
ドル円は109円台前半推移。
大台を維持したことで一服感も、
戻りには鈍く、レンジが下にシフトした格好。
109.50が重くなりそうで、大台割れも視野に入ってくる。
米中通商問題への警戒感から
クロス円も全般に重い。
戻りの重さを意識しつつ108円台トライの流れか。
【本日の戦略】下値リスク
戻り売り継続。
109円台半ばがすでに重くなっており、
短期的にはそこまでの売り上がりを意識しての回転。
スウィングは109円台での売り上がりを意識してポジションを抑えめに。
108円台トライを期待の動きに。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません