【ロンドン市場】株安などリスク回避圧力も、為替相場は小動き
13日のロンドン市場は、株安などリスク回避圧力が広がるなかで、為替相場は小動き。米中貿易摩擦が一層激化することが警戒されるなかで、週明けの米株先物の下落につづいて欧州株も売られている。トランプ米大統領は中国に報復しないようにと警告。また、中東での米国とイランの緊張が高まるなかで、NY原油先物が買われている。欧州ではマルムストロームEU貿易担当委員が、米国との自動車税について対決姿勢を示した。米債利回りは低下。ただ、ドル円は109.60-70レベルでの揉み合いが続いている。クロス円は序盤に下押しの動きがみられたが、すぐに下げ渋っており、全般に小動き。NY時間に米国が対中報復関税第4弾の詳細について発表するとみられており、為替市場は様子見ムードになっている。
ドル円は109円台後半での取引。109.60-70レベルでの取引に終始しており、東京市場からのレンジ内にとどまっている。米中貿易摩擦の激化が懸念されるなかで、週明けの米株先物や欧州株が下落。米10年債利回りは一時2.41%台に低下。しかし、ドル円は動かない。NY時間に米国が対中報復関税第4弾の詳細について発表するとみられており、為替市場は様子見ムードになっている。
ユーロドルは1.12台前半での取引。リスク回避ムードが広がるなかで、序盤に安値を1.1223レベルに広げた。しかし、その後は1.1242レベルまで反発。狭いレンジでの取引に落ち着いている。ユーロ円も序盤に安値を123.05レベルに更新したが、売りは続かず123.20台まで下げ渋り。その後は123.10台での小動きになっている。この日は目立った欧州経済統計の発表は無かった。マルムストロームEU貿易担当委員が、米国との自動車税について対決姿勢を示している。来週にはライトハイザー米通商代表を会談を行う予定としている。
ポンドドルは1.30台前半での取引。序盤に1.2990台まで下押しされたが、その後は1.3028レベルまで反発した。ポンド円は142.55近辺から142.85近辺で下に往って来い。対ユーロでは序盤に売られたが、その後はポンド買い優勢に。英FT指数は欧州大陸株と比較すると堅調。中東情勢の緊張が高まるなかで週明けのNY原油先物が62ドル台半ばへと買われており、英石油株が株価指数の下支えとなっている。英政府はきょうも労働党との協議を予定していると発表。
minkabu PRESS編集部 松木秀明