【ロンドン市場】小動き、米中貿易協議の行方見極め
10日のロンドン市場は、小動き。様子見ムードが広がっており、為替相場は全般に静かな展開になっている。米中貿易協議はきょう10日に本格的な話し合いが行われる予定になっており、現在は特段の情報は得られていない。アジア市場では上海株が3%超高と反発しており、貿易協議の進展が期待されたもよう。また、週末のニュースのリスクを換算して、事前に売りポジションを調整する動きもあったようだ。欧州株もきょうは大幅反発となっている。ドル円は109円台後半、ユーロ円123円台前半、ユーロドル1.12台前半で揉み合っており、円高やドル高の動きは一服している。英第1四半期GDP速報値は前期比+0.5%、前年比+1.8%と前期より高い伸びだった。一時ポンド買いに反応したが、すぐに戻しており、方向性は出ず。市場ではブレグジットを控えた在庫積み増しの動きが影響したとの見方があった。NY朝方に、トランプ米大統領が、中国との協議は急ぐ必要ない、と述べたが、市場は反応薄。
ドル円は109円台後半での取引。東京市場で110.05レベルまで買われる場面があったが、その後は再び109円台後半での取引が続いている。ロンドン市場では109.80付近での揉み合いに落ち着いている。中国株の大幅反発を受けて、欧州株も買われており、リスク警戒感は後退。ただ、米中貿易協議の行方を見守りたいとのムードで積極的な円売りの動きはみられていない。NY朝方にトランプ米大統領が、中国との協議は急ぐ必要ない、として特定分野に関してはある程度長い時間をかけて話し合うことが示唆された。ただ、為替相場は反応薄。
ユーロドルは1.12台前半での取引。東京市場での1.1230近辺での揉み合いからは離れず。1.1220近辺から1.1240近辺での狭いレンジ取引となっている。ユーロ円は東京午後の下げは123.04レベルまで。その後は欧州株上昇とともに123.50近辺までじり高の動き。ただ、足元では買いも一服している。3月のドイツ貿易・経常収支はいずれも黒字幅が拡大、フランスの3月鉱工業生産は予想以上の減少となったが、いずれも反応薄だった。
ポンドドルは1.30台前半での取引。1.30を挟んで1.2991レベルから1.3030レベルで振幅したが、方向性は乏しい。ポンド円は東京午後に142.52レベルまで下落したあとは143.24レベルまで反発した。英第1四半期GDP速報値は前期比+0.5%、前年比+1.8%と前期より高い伸びだった。一時ポンド買いに反応したが、すぐに戻しており方向性は出なかった。市場ではブレグジットを控えた在庫積み増しの動きが影響したとの見方があった。
minkabu PRESS編集部 松木秀明