【東京市場】米中通商協議への懸念広がる
ドル円は午前中に110円台を回復する場面が見られたが、午後に値を落とした。
現地時間9日夕方の夕食会を交えた米中通商協議が90分で終了し、10日の協議継続が報じられると、ドル買い円売りの動き。じりじりと110円台を回復する動きに。トランプ大統領が習近平国家主席からの書簡を受け取った、素晴らしいと発言したことなどがドル買い円売りに。
日経平均がしっかりとプラスで前引けとなるなど、午前中はリスク警戒一服の動きに。
しかし、昼過ぎに劉鶴副首相による「これ以上私にできることはない」発言を受けて、一気にドル売り円買いに。ダウ平均先物が大きく値を落とし、日経平均も後場寄りがいきなり6円高まで上げ幅を縮め、すぐにマイナス転。その後200円超の下げになるなど、リスク警戒の動きが一気に広がった。
米中通商協議は現地時間10日朝から継続されるが市場の期待感が後退し、ドル円の頭を抑えている。
minkabuPRESS編集部山岡和雅