【これからの見通し】きょうはリスク回避の動き見極め、各国経済指標多い
【これからの見通し】きょうはリスク回避の動き見極め、各国経済指標多い
アジア時間に発表された4月中国製造業PMIや同財新製造業PMIは、いずれも予想を下回る結果となった。ドル円およびクロス円は円高方向に傾いており、前日のリスク選好の動きを消す勢いとなっている。米国では先週末のGDP速報値や昨日の個人支出の伸びなどが強かった。市場はリスク選好ムードで今週の取引をスタートしていた。しかし、中国指標が再び弱含んだことで市場は神経質さを増している。このあとも各国経済指標発表が多く、丹念に結果をチェックしてゆきたいところだ。
欧州・ロンドン市場では、ドイツ失業率および失業者数増減(4月)、ユーロ圏失業率(3月)、ユーロ圏GDP・速報値(第1四半期)、ドイツ消費者物価指数・速報値(4月)などが注目される。ユーロ圏GDP速報値は前期第4四半期と同水準が見込まれているが、IMFやOECDなど各国際機関が成長見通しを引き下げるなかで、予想外の落ち込みを見せる可能性もありそうだ。また、ラムスデン英中銀副総裁の講演も予定されている。
NY市場では、S&Pケースシラー住宅価格(2月)、シカゴ購買部協会景気指数(4月)、コンファレンスボード消費者信頼感指数(4月)、中古住宅販売成約指数(3月)などの米経済指標発表が予定されている。米国関連では企業決算発表にも注目が集まりそうだ。昨日の取引終了後の発表されたアルファベット決算を受けて同社株は時間外取引で下落している。きょうは、アップル、マクドナルド、ファイザーなどの決算発表が予定されている。
カナダでは、月次GDP(2月)、鉱工業製品価格(3月)、原材料価格指数(3月)などの経済指標発表が予定されている。また、ポロズ・カナダ中銀総裁、ウィルキンス同副総裁の講演が予定されている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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