<直前まとめ>数字次第ではトランプ政権の利下げ圧力拡大へ~米第1四半期GDP
26日21時半に米国の第1四半期GDP速報値が発表されます。
予想は前期比年率+2.2%と、第4四半期と同水準。
ただ、トランプ政権の目標は年3%の成長となっているだけに
やや物足りなさが意識されます。
昨年の米GDPは第2四半期が+4.2%の好結果、第3四半期も+3.4%と好調を維持も
前期第4四半期に+2.2%と落ち込みました(速報時点では+2.6%)。
この落ち込みで、2018年通期の成長率は+2.9%にとどまり
トランプ政権の目標とする+3.0%に届きませんでした。
個人消費が+2.5%(速報時点では2.8%)と、第2四半期の+3.8%、第3四半期の+3.5%から鈍化したことが
全体の冴えない数字につながったかたちです。
もう一つ冴えなかったのが住宅投資の-4.7%。第3四半期が-3.6%となっており、
二期連続での弱い数字に住宅市場への警戒感を誘う格好となりました。
今回に関しては、2月の米指標が軒並みさえなかったこともあり、やや警戒感を誘う格好に。
もっとも3月分の主要経済指標動向は軒並み持ち直しを見せており、
堅調な雇用市場などを背景に堅調な数字が出てくる可能性も。
アトランタ連銀によるGDP予想は25日付で+2.7%と
市場予想を上回る強気なものに。
一方でNY連銀の予想は+1.37%とかなり慎重。
どちらが正しいでしょうか。
予想通りでもやや弱めの印象、予想を下回ってくるような状況になると
トランプ政権からの利下げ圧力がかなり強まる可能性があるだけに、
結果を見極めたいところです。