ドル円は112円ばさみ、一時年初来高値を更新も続かず=東京為替概況
ドル円は112円を挟む展開。前日の海外市場で押し目が111円85銭近辺までにとどまったこともあり、朝方は堅調な動きに。ドル円はいったん上値をトライし、直近高値を超えて3月6日に付けた今年の高値112円14銭を超え、112円17銭まで上昇。しかし、動きはそこまで。その後は調整が入り112円ばさみの展開。午後のポジション調整は111円92銭までにとどまっており、下値しっかり感も、上値追いにも慎重。
今週末のグッドフライデー、来週初めのイースターマンデーとイースターがらみの休暇を前に欧米市場の動意が薄く、取引がやや消極的となっている。
欧州通貨は堅調。ユーロドルは1.13台を回復。ポンドドルは1.3060台まで。午前の中国経済指標の好結果を受けたクロス円の買いが支え。午後に入って香港や中国の株が買い戻されたことで買い安心感も。
豪ドルは11時の中国経済指標の好結果がサポート。中国の第1四半期GDP、3月小売売上高、鉱工業生産がいずれも予想を超える好結果となり、中国の景気鈍化懸念が後退。豪ドル、NZドルなどの資源国通貨買いを誘った。
NZドルは大きく振幅。7時45分のNZ消費者物価指数が予想を下回り第4四半期と同じ前期比+0.1%にとどまったことがNZドル売りを誘った。市場では利下げ期待を強める材料となり、0.6770台から0.666台までの急落。その後0.67台に戻していったんもみ合い。中国の経済指標の好結果にNZドル買いが入ると、0.67台半ばに値を戻すなど、大きな振幅を見せる展開に。
minkabuPRESS編集部山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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