キプロス問題(きぷろすもんだい)
キプロスは歴史的にギリシャとの繋がりが深く、ギリシャショックの影響でキプロスの銀行の多くが多額の不債を背負った。
その影響はキプロス単独では解決できないほどに発展し、国家破綻の危機に直面した。キプロスはEUに財政支援を求めたが、提示された条件は銀行預金者への課税という例を見ない条件であった。キプロス議会はその財政再建策を賛成0票で否決し、その結果世界のマーケットがリスク・オフに動いた。
一旦は支援内容の変更により安定したかに見られたが、3月25日にユーログループ(ユーロ圏財務相会合)のダイセルブルーム議長の「今回の銀行破綻処理が今後の欧州のモデルケースとなる」の一言により、イタリア・スペインなど今後EUへの支援を必要になる可能性が懸念されている国への支援策として預金課税を行う可能性が高いとの見方からさらに市場のリスク・オフの動きが顕著化した。