ドル円の今後を占う上で重要なポイント

【著者】

ドル円は節目の115円を手間に足踏みをしている。
トランプ大統領が決まるまでのレンジは99~107円のレンジ、そのレンジを上抜けしてレンジ分の8円ということで115円は倍返しのレベルになっている。

また今年の2月に下抜けするまで115~116円は2014年11月から1年以上サポートしていたレベルなので、現状では重要なレジスタンスになっている。

ドル円週足
(ドル円週足:編集部作成)

ここまでは米国長期金利の上昇=ドル高の関係が成り立ってきた。しかし昨晩は米10年債礼回りが2.5%に高値を更新したが、ドルはむしろ下落してしまった。
米国の長期金利の上昇とドルの上昇の関係が崩れたのか、また米長期金利がさらに上昇するのか注目する必要がある。

誰がドル円を買っているのか考えてみると、やはりトップは海外の短期のファンド勢だろう。これらのプレーヤーの利食いがどこで出てくるのか気になるところ。
その他には、やはり本邦輸入勢のドル買いはコンスタントに出ており、このフローは今後も止まらないだろう。

また日本株を買っている海外投資家の円売りヘッジ玉。株が上昇しても円が下落すると儲けにならないので、それをヘッジするためにドル円を買っている可能性が高い。そうなると日本株が上昇すると、この円売りヘッジ玉もコンスタントにでてくるだろう。

あとはヘッジ付き外債で米国債などに投資している生保のフロー。
今後は、彼らがどう動くかがドル円の動きにとっては重要だろう。彼らがヘッジを外したりするようであれば、円売りのフローが大きくでてくる可能性が高い。

これらがドル円の今後を占う上で重要なポイントになる。

短期的には本日の雇用統計、週末に開催されるイタリアの国民投票も、週明けのリスクオフの材料になる可能性もあり注目している。

YEN蔵|ADVANCE CEO

為替と株で世界に投資をわかりやすく YEN蔵

シティバンク、スタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。独立し現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 為替を中心に株式、債券、商品と幅広くマーケットをカバーして分かりやすい解説を行っている。