米国中古住宅販売件数に注目

【著者】

昨晩の概況

昨日は材料の薄いなか、NY時間に対欧州通貨を中心にドルが売られる場面が見られましたが、長続きはせず、方向感は薄い動きとなりました。ドル円は米国債利回りが底堅い動きとなったこともあり、底堅さを見せたほか、サウジアラビアがイエメン空爆を終了したことなどから原油価格の上値が重くなったことなどからカナダドルなどの原油価格と連動性の高い通貨は上値の重い推移となりました。

米国株式市場は決算発表が冴えない結果となったことから上値の重い推移となりましたが、大幅下落には至らず、相場のムードを変えるような材料とはなりませんでした。
先ほど発表された本邦の貿易収支は市場予想を上回る黒字額となりました。原油価格下落、輸出の増加が顕著に出てきており、今後も続くようであれば円安地合いを支えるファンダメンタルズ要因の一つであった貿易収支の赤字が消えるということは頭の片隅に置いておいた方がいいかもしれません。

【主要通貨ペアの推移】

ドル円は底堅い推移となりましたが、119円台後半で伸び悩む動きとなっていますが、しっかりと4月13日の高値である120.85を超え、121円台に乗せるまでは上昇トレンドが上向いてきたとは言えず、トレンドなしの状態となり、方向感の薄い状態が続くことが予想されます。本日はまず昨日のNY時間の高値である119.83付近を突破できるかどうか、欧州時間のサポートとなった119.30を守ることができるかどうかで方向感を探っていきたいところです。

ドル円

ユーロドルは欧州時間までは上値の重い推移となったもののNY時間に入ると下げ止まりロンドンFIXにかけて買い戻される動きとなり、終わってみれば、ほぼ前日から同水準でのクローズとなっています。昨日は1.078付近で上値が詰まってしまっているため、本日は方向感の読みにくい状況であるため、この1.078を超えることができるかどうか、昨日の欧州時間序盤のサポートとなっていた1.0660付近を守れるかどうかで方向感を探っていきたいところです。

ユーロドル

ユーロ円は欧州時間まで上値の重い推移を続けた後は底堅い動きとなり128円台後半まで上値を伸ばす動きとなり、現在は押し戻され128円台前半での推移となっています。日足チャートで見ると横ばい推移を続けており、方向感が出てきたとは言いがたい状況であるためもう少し様子を見たいところです。先週末から上値を抑えている128.80を上抜ける推移となれば、引き直した下降トレンドラインを上抜ける動き、また短期的なレンジ突破となるため上昇圧力が強まることが予想されます。

ユーロ円

ポンドドルは上値の重い推移となっていましたが、欧州時間以降は持ち直し1.5に迫る動きとなったものの失速となり、1.49台前半での推移となっています。底堅さは見せるものの上値も重く方向感の薄い状態が続いています。節目の1.5を超えることができるかどうか、昨日のサポートとなった1.485付近を守れるかどうかで方向感を探っていきたいところです。

ポンドドル

豪ドルは上値の重い推移が続いていましたが昨日は下げ止まり反発に転じましたが上値の重さは残り再び0.77台前半での推移となり上値の重さも残る状況となっています。本日は間もなくオーストラリアの消費者物価指数の発表が行われます。結果次第で来月の利下げ期待が大きく左右されると考えられ、豪ドルに大きなインパクトを与えると考えられます。現状ではすでに5月の利下げは織り込み済みのため、強い結果となった方がインパクトは大きくなる可能性が考えられます。

豪ドル

【本日の注目材料】

本日は欧州時間にBOEのMPC議事録の公表、米国時間には中古住宅販売件数の発表が予定されています。MPC議事録では引き続き利上げ賛成票の有無に注目が集まります。市場予想では利上げ賛成票がゼロであることから一人でも利上げを主張するメンバーが出てくるとサプライズとなりポンドが急騰すると考えられます。

米国中古住宅販売件数では先行する中古住宅販売保留件数が良好な結果となっていることや寒波の影響など一時的とみられる要因が去った後の反動で期待が高まっているため、それが覆されるような結果となるとショックは大きくドル売りが進む可能性が考えられます。今週は材料の少ない状況が続き、方向感を欠く通貨が多い状況となっていたことから、結果次第ではドルが動意付き、流れができる可能性も十分にあると考えられます。

【本日の予定】

08:50 日3月貿易収支
10:30 豪13月期消費者物価指数
17:30 イングランド銀行金融政策委員会(MPC)議事録公表(4月79日開催分)
18:15 独政府による春季経済予想公表
18:30 ドムブロフスキス欧州副委員長、ショイブレ独財務相コメント機会
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
22:00 米2月住宅価格指数
23:00 米3月中古住宅販売件数
23:00 ユーロ圏4月消費者信頼感(速報値)
23:30 メルケル独首相講演
23:30 米週間原油在庫
翌0:00 ダイセルブルーム・ユーログループ議長コメント機会

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

【闘魂注入】シュラスコ佐藤の大胆予想! 佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト