ドル高相場に陰り

【著者】

一段の円安となるか?

11月8日の米大統領選挙で予想外にトランプ候補が次期大統領に選出されて以来、次期政権が財政支出拡大路線を取るとの期待の基、米景気回復に対する前向きな期待と、米国債発行増、財政赤字拡大という後ろ向きな懸念が相まって米長期金利は2015年6月以来となる2.50%目前の水準まで上昇しました。この米長期金利の上昇と連日のNYダウの史上最高値更新を受けて、ドル・インデックスは2003年1月以来となる水準まで上昇しました。

先月24日に102台を付けたドル・インデックスは、その後101台を中心としたもみ合いが続いていましたが、昨日のユーロの上昇で一時100を割り込み、その後も100付近の値動きとなっています。一方米長期金利も今月1日に2.5%近くまで上昇したあとは、もみ合いとなっています。

この1ヶ月、このドル高と、OPECの減産合意などもあって円安が進んだことから、ドル円は101円台から114円台までと大きく上昇しましたが、節目の115円台に乗せられず上げ渋っています。一方のドル高にやや陰りが見えることから、ドル円が115円台に乗せるためには、一段の株高や、原油相場高によるリスク選好の動きが強まって、円安が進む必要があります。

テクニカル的には現在113.09に位置している一目均衡表転換線を割り込むまでは高値更新の可能性がありますが、どちらかと言えば反落のリスクに注意したほうが賢明な状況です。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様

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高野やすのり|FXプライムbyGMO

プライスはすべてを織込む!チャートで世界を見通せ 高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト